飛行機のなかで、観たかった映画『夜明けのすべて』を観ることができた。瀬尾まいこの原作小説は、今年読んだばかりだ。
〈cast〉
藤沢美紗【上白石萌音】普段は穏やかな性格だが、月に一度PMSにより、苛立ちが抑えられず怒りを爆発させてしまう。
山添孝俊【松村北斗】2年前までは仕事に恋に順風満帆だったが、パニック障害を煩い人生が一変する。
栗田和夫【光石研】藤沢さんと山添くんが務める栗田科学社長。ともに会社を起こした弟を亡くしている。
藤沢倫子【りょう】藤沢さんの母親。歩行困難でリハビリに通うようになる。
〈story〉
PMS(月経前症候群)で生理2~3日前になると、突然スイッチが入ったかのように攻撃的になる藤沢さんは、ある日、やる気のない後輩社員、山添くんに怒りを爆発させてしまう。
だが、その山添くんも、突然発症したパニック障害のため、生きがいも気力も失っていたのだった。
理解ある職場の人たちに支えられながら、同士のような特別な関係が芽生えていくふたり。いつしか、症状が改善されることはなくとも、相手のことを少しだけ救える瞬間があるのではと考えるようになる。
小説を読んだときには、上白石萌音と藤沢さんはつながらなかったのだが、蓋を開けてみたら彼女は藤沢さんそのままだった。
人生は想像以上に大変だけど、光だってある――
映画は、栗田科学が造った移動式プラネタリウムを軸に置き、星や宇宙の成り立ちにスポットを当てていく。
12,000年後には、北極星はこぐま座の尻尾の星ではなく琴座のベガになることが決まっているそうだ。今見えている星の光も、すでに消えてしまった星であることも多いという。
藤沢さんと山添くん。ふたり並んで遠く広がる星空を見上げているような、そんな映画だった。
主演のふたり。物語に溶け込んでいました。☆画像はお借りしました。
予告編の動画は、こちら。
☆『地球の歩き方』山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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