きのうのこと。夫が、スマホを忘れて出かけていった。「お昼頃に帰る。帰るまえにLINEするね」そう言っていたので、たぶ...
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きのうの朝8時前、車の温度計は-8℃だった。八ヶ岳は真っ白になっていた。神秘的、という言葉が思い浮かぶ。文字の通りに...
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湊かなえ, 読書 2018.01.09
ラストシーンのない小説を読んだとき、人は何を思うか。湊かなえ『物語のおわり』(朝日文庫)には、第1章『空の彼方』に、...
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サハリン島で使われる、話者が十人しかいないというuilta(ウイルタ)語。ウイルタの人たちは、「降っている雪」「積も...
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米澤穂信, 読書 2017.12.28
「死守」という言葉が浮かんだ。大辞林 第三版には、こうある。【死守】命がけで守ること。「砦を―する」大切なものを守る...
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よしもとばななの『デッドエンドの思い出』(文春文庫)は、大好きな短編集だ。特に1話目の『幽霊の家』と表題作が好きで、...
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桜木紫乃, 読書 2017.12.14
うまくいかないときに、自分よりさらにうまくいかない誰かを見てホッとする。そんな自分に嫌悪しながら、些細なことから深刻...
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村上春樹, 読書 2017.12.12
横浜の街なかで猿が目撃されたとのニュースを見た。「この辺じゃ、猿が何匹いてもニュースにはならないね」朝、夫とそう言っ...
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考えまいと思っていても、その思考に捉えられたように回帰してしまう。ままあることである。たとえば、真夜中にふと目覚めた...
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トイレに掛けたカレンダーの12月は、クリスマス風だ。だが全体が白っぽく、緑はところどころに入っているが、赤は半分に切...
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江國香織, 読書 2017.12.01
人混みのなかを歩いているとき、ふと忘れていることに気づく。まえから歩いてくる、母親と小学校2年生くらいの女の子。その...
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井上荒野, 読書 2017.11.24
本棚の整理をして、売る本をセレクトする。そこで拾い上げられる本がある。『つやのよる』(新潮社文庫)は、夫が以前読んで...
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桜木紫乃, 読書 2017.11.16
桜木紫乃の連作短編集『ブルース』(文春文庫)は、6本指を持つ男、影山博人に翻弄されていった8人の女を描いている。『恋...
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フィジー語の「BULA」は「ンブラ」と発音し、時間帯にかかわらず交わす挨拶だそうだ。『なくなりそうな世界のことば』(...
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