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はりねずみが眠るとき

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聖幼な子像~サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会

ゲストハウスで朝を迎えた初日。ローマの街を見渡せる「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」のテラスを目指した。

バスで1本の「ヴェネツィア広場」で降りると、目の前だ。

そこはローマ7つの丘のひとつ、カンピドーリオの丘で、「サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会」へと続く階段を上ると丘のてっぺんに出る。

「教会がありすぎて、全部は見ていられないよね」

そう言いつつも、まずは、そこに入ってみようということになる。

 

「サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会」は、7世紀に建てられた教会で、一角の「聖幼な子礼拝堂」には、キリストが最後の晩餐後捕えられる前ひとりで祈りを捧げたというゲッセマネの地のオリーブの枝で作ったといわれる「聖幼な子像」が祀られている。

この聖幼な子さまは、奇跡を起こす力があると信じられているという。

奇跡と思えることでも、聖幼な子さまに願えば叶えられるというのだ。

イタリアでは "ローマの聖幼な子さまへ" とかくだけで、住所なしで郵便物が届くそうだ。礼拝堂には、手紙がいく通も供えられていた。

 

「聖幼な子像」は、金色に輝くだけではなく、際立つ存在感というか、オーラを発していた。

宗教も特別な力も持たないわたしでも、なにかスピリチュアル的なものを感じとり、奇跡を起こしてくれるのなら、と祈ってきた。

今、世界中の多くの人が祈るような気持ちで願っているであろう、2つのことを。

 

「サンタ・マリア・イン・アラチェリ教会」です。カンピドーリオの丘に登るこの階段は「天国の階段」と呼ばれているとか。

豪奢な主祭壇。

格天井も、金色に輝いていました。

「聖エレナの礼拝堂」です。

「聖幼な子像」。

「ヴィットリオ・エマヌエーレ2世記念堂」。下からも勝利の女神は見えますが。

テラスに上って見た「勝利の女神が操る馬車」です。

評判通り、ローマの街が見渡せました。

旅をスタートさせるには、申し分のない気持ちのいい場所でした。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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