ジュリア通りを歩き、毎日青空市が開かれている「カンポ・ディ・フィオーリ広場」を歩いた。市場は、見て歩くだけで楽しい。
野菜や果物はカラフルだし、見たことのない種類や大きさのものが並ぶ。トマトはミニも普通サイズも茎につながったまま。茄子は大きさも形もまちまちだし、白やまだらな色もある。
スパイスやパスタ。チーズや生ハム。食器やキッチン雑貨。洋服や帽子やスカーフなどなど。
「テスタッチョ市場」には何度も行ったし、ヴァチカン近くの「トリオンフォーレ市場」も冷やかした。街角の小さな市場も、通ってみたりもした。
なぜ市場が、こんなにも好きなのだろう、と考えてみる。
たぶん、想像が広がるからだ。
このセロリを刻んでミネストローネを煮ようとか、このチーズを並べてワインを飲もうとか、このパスタはどんなソースと合わせたら美味しいか、この器に何を盛りつけたら映えるか、どのスカーフが彼女に似合うだろう、このポルケッタを大胆に切って出したら家族がどんな顔をするか、とかとか。
ここにいる多くの人が、国や人種を越えて、そんなことを考えて歩いているのなら素敵だ。
ジュリア通り入口の「ファルネーゼのアーチ」です。
ジュリア通り、ジロラモ・ライカルディ制作の噴水。
「カンポ・デ・フィオーリ広場」のシンボル「哲学者ジョルダーノ・ブルーノ像」です。異端の罪でここで火あぶりになった人だと聞くと驚きます。
市場は、カラフルでにぎやかです。
フィオリ・ディ・ズッカ(ズッキーニの花)、まだ食べてない~
Finocchi (フィノッキオ)って何? とずっと思っていました。ハーブでは耳にする「フェンネル」、日本語では「茴香(ういきょう)」だそうです。
パスタ屋さん、スパイス屋さんもたくさん並んでいました。
ポルケッタ、美味しそう♡
帽子屋さん。手作りかな? €15くらいからありました。
母と義母ふたりにお土産を買った、ショール&スカーフ屋さん。
花屋さんも並んでいましたが、「カンポ・ディ・フィオーリ(花の野)広場」の名前は、かつて一面に花が咲く野原だったからだそうです。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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