カマキリが、寒々しく見える季節になった。
「蟷螂(かまきり)」は、秋の動物の季語。「蟷螂(たうらう)」「鎌切」「斧虫(をのむし)」「いぼむしり」などの傍題がある。
「いぼむしり」は、カマキリで撫でるとイボがとれると言い伝えられていたからだそうだ。
蟷螂のをりをり人に似たりけり 相生垣瓜人
カマキリに悲哀を感じるのは、人に似ているからなのか。
すがりたる草に沈みていぼむしり 稲畑汀子
すがろうとした草よりも、自らの重みの方が勝っていた。見たことのあるシーンだ。
また、「蟷螂生まる」は、夏の季語。
蟷螂のわれもわれもと生まれけり 原雅子
最近庭で、ツマグロヒョウモンを見かけたので季語「秋の蝶」も調べてみた。
草にある午前のしめり秋の蝶 鷲谷七菜子
「露」も秋の季語。その露の水分が午後にも残っていて、蝶はそれを求めてとまったのか。
逢はざればこころ離れて秋の蝶 三森鉄治
イラストブック『誰も知らない世界のことわざ』に、「目から遠ざかれば、心からも」というヘブライ語のことわざが載っていたのを思い出した。
俳句の世界は、きっと海の向こうともつながっている。

ウッドデッキの網戸にいた、わりと大きめのカマキリ。

メスかな。カマキリは、身体が大きい方がメスなんですよね。

庭に遊びに来ていた、ツマグロヒョウモンのメス。

しばらく待っていましたが、羽はわずかしか開かなかった。

『誰も知らない世界のことわざ』。

「遠くにいる人が、心に住み続けるのは難しい」
そんなことが、かいてありました。

久しぶりに、カタツムリも見ました。夏の季語ですね。
かたつむり甲斐も信濃も雨のなか 飯田龍太

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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