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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

絹雲と巻雲とけんうん

句会でお世話になっている井上康明先生の句に、「絹雲」という言葉があり、どんな雲なのか、絹のように薄い雲なのかと想像していた。

空に絹雲花石蕗の揺れつづけ

そのときには、調べるに至らなかったのだが、秋の長雨に終止符を打ったような秋空が広がった今週、空に浮くコンマのようなかたちの雲を見て、久しぶりに『空の名前』を開いた。

「鉤状雲(こうじょううん)」とある。

雲の端が鉤のように曲がっていて、コンマの形になっていたり、雲の一方の端が房状になった雲をいいます。釣り針を思わせる雲です。

「巻雲(けんうん)」の種類らしい。

「巻雲」は、5000m~13000mの上空に現れる、刷毛でさっと描いたような雲で「すじ雲」とも呼ばれるという。

白い筋や帯に見えるもの、釣針のようなもの、鳥の羽根や馬の尻尾を連想させるもの、ほつれた絹糸を思わせる形のものもあります。

「絹雲」も巻雲に含まれるのか?

しかし「絹雲」は、この空の写真図鑑のような本にも載っていない。頼りはネット検索だ。

調べると「絹雲」は、「巻雲」そのものだった。

昭和の時代に漢字制限で「巻」の字を「けん」と読めなくなり、「絹(けん)」を当てて「絹雲(けんうん)」としたそうだ。

『空の名前』ではあえて、従来通りに「巻雲」を使っていたのだろう。目次を引いても「絹雲」がないはずだ。

 

その「絹雲」のほとんどは、氷晶、微細な氷の結晶でできていて、つまりは凍っているのだという。

空の上の雲たちは、漢字の交代劇どころか、人間の名づけた名すら、あずかり知らぬことである。

朝8時過ぎ。ウッドデッキから見上げた絹雲。これが、氷なのか。

20分後、飛行機雲がかき消すように直線を描きました。

家の前の道路から見た南アルプス連峰鳳凰三山地蔵岳。

手話教室に向かう途中、車を停めて撮影。鉤状雲ですね。

雲と遊ぶ富士山。

昨日の夕刻の雲。

『空の名前』の巻雲のページ。

井上先生の句集『峡谷』は、一読したあと気の向くままに開いています。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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