心震わす極上のエンタメミステリーと謳う、映画『木挽町のあだ討ち』を映画館へ観に行った。直木賞&山本周五郎賞ダブル受賞の永井紗耶子による同名小説を映画化したものである。
〈cast〉
加瀬総一郎【柄本佑】遠山藩の元藩士。あだ討ち事件の真相を追う。
伊納菊之助【長尾謙杜】遠山藩の17才の美しき若侍。父の敵、作兵衛を討つ。
篠田金治【渡辺謙】森田座を束ねる立作者。
一八【瀬戸康】森田座の客寄せをする木戸芸者。
作兵衛【北村一輝】かつて伊納家に仕えた下男。主人殺しの罪人となり脱藩。
ほか、滝藤賢一、正名僕蔵、高橋和也、沢口靖子、イモトアヤコ、山口馬木也など。
〈story〉
時は文化7年1月。木挽町の芝居小屋「森田座」の千秋楽が跳ねた直後、すぐ近くで、美しい若侍、菊之助が父の仇、作兵衛の首を見事討ち取った。その雪の夜の「木挽町のあだ討ち」は、多くの人に目撃され、江戸の語り草となる。
それから1年半後、「森田座」を訪ねる男がいた。菊之助の縁者を名乗る加瀬総一郎だ。
「あの心優しい菊之助が、大男の作兵衛を?」
このあだ討ちは、どうにも腑に落ちない。「森田座」の一八を始めとする面々に当時の菊之助の様子を、まるで刑事の聞き込みのように訊ねてまわるのだった。
やがて留守にしていた金治が座へと帰り……。
まずは、あだ討ちシーンの迫力と、長尾謙杜演じる菊之助の美しさに圧倒された。
そして柄本佑演じる加瀬総一郎の、あっけらかんとした人たらしな性格が前面に押し出されていて、訊かれた側もついつい口を開いてしまう”聞き込み”シーンが続くおもしろさに目が離せなくなる。
さらに、「森田座」のアウトサイダーな顔を持つメンバーたちそれぞれが、仕事に誇りと熱を持っていて、なんともかっこいいのである。
江戸の粋と情が映像一面に散りばめられていて、とても楽しい映画体験だった。

豪華キャスト。どの役柄も、個の持ち味が濃い! ひとりひとりが魅力的でした。
予告編は、こちら。☆画像はお借りしました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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