庭のクリスマスローズが、可愛い。次々と蕾をひらいていく。
白い八重咲きの子は、ほかの種類より少し遅くひらき始めたが、今満開だ。
クリスマスローズは、うつむいて咲く。上から見ると真っ白だから、真っ白な八重だとばかり思っていた。
それが、下からスマートフォンで撮ってみたら、白いがく片に臙脂色の模様が入っていた。
これまで気づかなかったのだろうか。それとも、忘れていたのか。
見えないところに、思いがけないものが潜んでいる。金子みすゞの詩を思い出した。
〈星とたんぽぽ〉
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
これから蕾になる花も、春の大地に眠っているものも、きっと数え切れないほどあるのだろう。春である。

一輪目が咲いたばかりの八重咲きクリスマスローズ。

今は、たくさん咲いて、その分花の重みでさらにうつむいています。

花の横から。

花の下にスマートフォンを構えても、うまく真正面で撮れません。

隣には、いちばん大きな濃い紫色の子が。

シックで好きな色です。

さらにさらにうつむいている、こんな子もいます。しばらく楽しめそうです。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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