セロリの千切りサラダもそうだが、夏料理の季節真っただなかである。ゴーヤチャンプルーも、ラタトゥイユも、夏にはうれしい料理だ。
「夏料理」は、夏の生活の季語。
暑さを忘れさせるような工夫を凝らした夏向きの料理。素材や盛り付けにも涼しさを感じるようにこしらえる。
『俳句歳時記・夏』より。
美しき緑走れり夏料理 星野立子
「夏料理」といえばこの句、というほど、とりあげられている句。星野立子の代表句だそうだ。「美しき」「緑」「走れり」と、鮮明な言葉にくっきりと映像が浮かぶ。どんな料理なのか、何の緑なのかは、たぶん読み手それぞれに違うのだろうけれど。
運ばるる氷の音の夏料理 長谷川櫂
緑多い縁側を運んでくる、氷の入ったガラス器の素麺を思い浮かべた。涼やかな音が聞こえてきそうな句。
箸割れば杉の匂ひや夏料理 福原紫朗
こちらは、涼やかな匂いを感じる。箸を割る音、そしてふっと起ち上がる杉の木の匂い。深い杉林をも連想させる。
『俳句歳時記・夏』の解説を読み、昔、エアコンのない時代、みな暑さをしのぐ工夫をしていたのだと時代の流れを感じた。そしてそれは、この温暖化の猛暑にも有効な手立てなのかもしれないと。
食卓の盛り付けに、涼を取り入れてみようか。

ゴーヤチャンプルー。厚揚げ、キクラゲ、もやし、卵、豚バラ肉を、オイスターソース味で。

副菜にした胡瓜とクラゲの和え物も、夏料理っぽい。

茄子中心のラタトゥイユ。パプリカが高くて、あとはピーマンと玉葱だけ。ズッキーニを入れてもおいしいですよね。

HARIOの耐熱ガラス容器、重宝しています。

冷たいものばかりも難ですが、リビングにはエアコンがないので、暑さの厳しい日には、そうなっちゃいます。
みずみずしセロリを噛めば夏匂う 日野草城
セロリのサラダは夏によく食べますが、冬の季語でした。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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