今シーズン最後の蛍袋を摘み、一輪挿しに挿した。
「蛍袋」は、夏の植物の季語。
山野に自生するキキョウ科の多年草。六~七月ごろに、大型鐘状で白または淡紫色の、内側に紫斑のある花を開く。この花に蛍を入れて遊んだことから名付けられたという。
『俳句歳時記・夏』より。
内側の紫斑は、見たことがなかった。観察は大切だ。キキョウ科だったのか。知ることも大切。
蛍袋に指入れて人悼みけり 能村登四郎
蛍袋の花のなかに指を入れるという句は、調べると複数あった。そのなかでも「人悼みけり」が、うつむいて咲く蛍袋とシンクロしているように感じた句。
立話ほたるぶくろに聞かれゐる 田中藤穂
また、擬人化した句も多々あった。その大きさや、うつむいて咲く様子、頼りなさに人と近いところを感じるのだろうか。
螢袋夢二の面長乙女めき 高澤良一
なるほどと納得した句。竹久夢二の描く女性は、みな面長だ。儚げな雰囲気も、蛍袋と共通するところがある。
蛍袋の季節も、過ぎていった。庭では、女郎花が黄色い蕾を日々色濃くしている。

トイレの写真で、失礼します。マジョラムの葉っぱと。

6月中旬から、咲き始めました。

植えたわけではないのですが。

頼りない感じが味わいですね。

わりと大きな花で、自分の大きさ、重みに横たえて咲いていることも多いです。

ひょろひょろっと伸びたまだ咲きかけの女郎花(おみなえし)。けっこう長く楽しめる花、秋の七草です。
古稀すぎて着飾る日あり女郎花 津田清子

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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