日曜日、年に一度NHKホールで開催される「NHK全国俳句大会」へ行ってきた。第27回だそうだ。
一昨年初めて参加し、足を運んだのは2度目。
前回よりも選評がおもしろく感じたのは、俳句を始めて4年が経ち、少しは俳句がわかってきたということだろうか。
「口」という題詠11句と自由題12句、合わせて23句の特選句の選評が選者から発表され、その後、選者トークの時間が設けられ、選んでいない句についても意見を言い合い、それがまた興味深かった。
たくさんメモをとり、なるほどとうなずいたり、ほうと驚いたり、そうかと膝を打ったり、新たな発見の連続だった。
23句の特選句のなかから大賞に選ばれた3句は、こちら。
大口の真神(まかみ)の息や月氷る 清正風葉
高野ムツオ、神野紗希両者の特選に選ばれたこの句は、絶滅した真神(ニホンオオカミ)を俳句という言葉を使い蘇らせ、冬の凍った月夜に放たれたような神話の世界を感じさせる。というような評だった。
ゆつくりと夜をまはしてゐる金魚 可笑式
星野高士特選のこの句が、特選句のなかではもっとも好きだった。まわっているのは金魚だが、ゆっくり夜が更けていく感覚は自分自身のもので、その金魚と自分と夜との境目が曖昧になっていく瞬間を写生したことが評価されていた。
三十の牛へ十五の扇風機 高尾一叶
岸本尚毅特選の句。2つの数詞を使い、農業に携わる人の思いや、真夏の牛舎の情景を読み手の目に見えるかのように詠んでいると評価されていた。
扇風機は、牛に使っても(人ではなく)季語として成立するのかで、審査員同士議論になる場面もあり、選者の先生方の俳句への熱い情熱を感じた。
(耳で聞いてメモをとっただけなので、わたしが受けた印象のみを文章に起こしています)
また連作15句の龍太賞には、山梨の俳人、会田繭さんの「晴を待つ」が選ばれた。
明るく穏やかなその15句をじっくりと何度も読み返し、勉強したいと思う。

JR原宿駅から、代々木公園を通ってNHKホールに向かいました。

あ、NHK見えた。

広場では、フリーマーケット風のイベント開催中でした。

NHKホール外観。入場券のハガキを提示して、列に並びました。

プログラムと、入選作品集。わたしの入選句は、こちら。
鼓草やがては乾く潦
蒲公英と水たまりの風景を詠みました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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