6月の句会。兼題は、「虹」「蝸牛」。
「虹」は、夏の天文の季語。傍題に「朝虹」「夕虹」「二重虹」「虹二重」などがある。
虹立ちて忽ち君の在る如し 高浜虚子
虹消えてすでに無けれどある如く 森田愛子
この2句は、対になっているかのように歳時記に並べられているそうだ。
虚子の詠んだ「君」は、芸者だった森田愛子のことであり、愛子の方は、まるで愛の儚さのように儚く消える虹を詠んでいる。
虹二重神も恋愛したまへり 津田清子
二重の虹、などという美しいものを創った神。美しい虹をさらに重ねようという気持ちになったのは、恋愛しているに違いない。この句には、そんな鑑賞をした。
「虹」は2音なので、「虹立ちて」「虹消えて」「夕虹や」など状況との組み合わせを工夫して詠むことが大切になる季語だと教わった。「虹二重」は動詞で、「二重虹」は名詞。全体のバランスを考えて選ぶとよいそうだ。
「蝸牛」は、夏の動物の季語。傍題は、「蝸牛(くわぎう)」「ででむし」「でんでんむし」「まひまひ」「かたつぶり」など。
かたつぶり角ふりわけよ須磨明石 芭蕉
源氏物語。流刑地は、須磨と明石のどちらがよいか。角を振る蝸牛との取り合わせが絶妙な句。
かたつむり甲斐も信濃も雨の中 飯田龍太
龍太の句のなかでも人気がある句。「甲斐も信濃も」に、雨のなか緑が深まる様子を連想できるという。
かたつむりつるめば肉の食ひ入るや 永田耕衣
現代俳句。蝸牛が交尾で絡み合う様子をリアルに詠んだ。
わたしの「蝸牛」の句は、こちら。
きのふまで隣の庭の蝸牛
川崎のマンションの庭のある1階で暮らしていた頃、庭には紫陽花が咲いていて、お隣とのあいだに垣根があり、蝸牛が行ったり来たりしていたなあと思い出して詠んだ句だ。今日はうちの蝸牛になった。そんなささやかな喜びを表現したかった。
今回の句会で印象に残った先生の教えは、「説明的」にならないように注意すること。情景が見えるように「具体的」に描写すること。
7月の兼題は、「青田」「緑陰」。
意識して、具体的に描写してみようと思う。

かたつむりの写真はありませんが、今、庭では紫陽花が咲いています。

今年は、たくさん咲きました。

末娘が小学生のとき、学校で配布されたシモツケ。

沙羅も、咲いては花を落としています。

南天も、白い花。

雑草扱いになっていますが、ノコギリソウも咲き始めました。

うつむいて咲くホタルブクロも、可愛らしいです。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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