日曜の夕刻、明野町の「Bond Cafe_114」で開催された「日本酒の夕べ」に出かけた。広がる田んぼの向こうに富士山を望むカフェだ。
日本酒大好きというその道に精通した方をゲストに迎え、夏にぴったりな日本酒6種と、その日本酒に合う料理をペアリングするというので楽しみにしていた。
参加者は4組8名で、こじんまりとした雰囲気。
夫と友人夫婦と4人で出かけたので、のんびりゆったり、普段飲み比べなどしたことのない日本酒を味わうことができた。
「Bond Cafe_114」のご夫婦と同じく、ゲストのご夫婦もとても気さくで明るく、日本酒愛がそこここに感じられるのも楽しく、説明もおもしろい。
純米大吟醸は、精米する歩合が50%以下の磨き上げられた米で造られること。だからこそ、雑味の少ない澄んだ味わいの日本酒ができること。米を半分以上削り芯の部分を使うため、その分高価にもなること。
純米吟醸は、大吟醸ほどは削らないけれど、その雑味が酒らしい味を生み出していること。もちろん、どの酒が好きかは、人それぞれ。
そんな話を聞きながら、飲み比べる。日本酒って、こんなに味わいが違うのかと、ひと口飲むたびに驚きがあった。
蔵元の話にも、耳を傾けた。
震災で倒壊した蔵の石の欠片をデザインし、ラベルに使っている酒蔵。
父が急逝し、サラリーマンを辞めあとを継いだという蔵元。
酒造りをしている蔵元や、酒造りに欠かせない米を作っている農家。そこに携わっている人々の顔が見えてくるような気がした。
そんなふうにして夜は更け、「Bond Cafe_114」から望む富士山は、静かに夜の闇へ溶けていった。

カフェの前から見た、夕刻17時の富士山。まだ、昼間のように明るいですね。
「Bond Cafe_114」を紹介した記事は、こちら。
【ロケーション抜群!里山の風を感じるカフェ「Bond Cafe_114」】

一杯目の日本酒は、「賀茂錦荷札酒 純米大吟醸(新潟)」。

二杯目は、「飛露喜純米吟醸(福島)」。”ひろき”と読みます。

心尽くしのお料理がまた、おいしい。どれも、日本酒にぴったりでした。

三杯目は、「森嶋純米吟醸(茨城)」。ラベルにデザインされた石は、東日本大震災で倒壊した酒造の石蔵の石の欠片だそうです。
飲む方のなかに新しい気づきがある一杯であってほしい。そして、つくり手である自身にも一石投じる姿勢を忘れずにいたいという想いから、ラベルデザインも実際に震災で崩れ落ちた、大谷石蔵の石片を使用しました。(森島酒造HPより)

鰺と胡瓜の春巻き、食べたことのない食感で、絶対にもう一回食べたいおいしさでした。おかわりもらいました(笑)

ぎゅうぎゅう焼き。夏野菜が甘~く、ハーブの利いた鶏がさっぱりしていました。

残念ながら四杯目「義侠(ぎきょう)純米原酒(愛知)」の写真はなく、五杯目「楽器正宗本醸造(福島)」。現代アート風のラベルがおもしろい。

薄墨が流れるような富士山を、参加者全員で眺めました。

六杯目「キウイのお酒」(これも日本酒)を飲みながら、ローストビーフ3種盛り。神戸牛、近江牛と、あともうひとつが思い出せない(笑)どれもおいしかったけど、風味が違うものなんですね。

ラストは、古酒アイスクリームかけ。

韮崎の夜景が見渡せる「Bond Cafe_114」。心地よい夜をすごさせてもらいました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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