夜、風呂で髪を洗っていて、違和感を覚えた。
髪がごわごわで、洗いにくい。まるで大掃除で埃をかぶった日のような手触りだ。
特に何もしていないというのに、なぜ?
考えつつ、風呂を上がり、髪を乾かし、夕餉にした。
メニューは、豚柳川、ホッケの干物、菜の花と鶏の辛子和え、厚揚げ焼き。
豚柳川には、畑で堀りたての牛蒡をいただいて、ささがきにして入れた。味わいが濃く、煮れば甘くやわらかい。
その牛蒡を食べた途端、謎が解けた。
風呂に入るまえに、牛蒡の土を洗い、皮をこそげ、出汁で煮るところまでやっておいた。その作業で、指先がひどく荒れたのだった。
ゴワゴワになっていたのは髪ではなく、指先だったのである。
たったそれだけで? とも思うが、土は手の油分を一瞬にして吸いとってしまう。そのうえ、汚れた手を石鹸で洗うものだから、ばりばりに乾燥する。もちろんクリームも塗ったのだが、効果的とはいえなかった。
こんな勘違いをしつつも、地もとの畑で採れた野菜を楽しめる幸せを味わっている。
二日後には、指も戻った。人の身体の回復力はすごい。

いただいた牛蒡、太いです。土もいっぱいついていました。

豚柳川の夕餉。庭で採って冷凍してある山椒の実を、いつも入れています。

いろいろ並べて、健康的な夕食でした。

菜の花は、初物。辛子をたっぷり利かせて。

笠間ひとり旅で見つけた器で。

別の日には、牛蒡の唐揚げもしました。

牛蒡の味噌汁の朝餉も、楽しんでいます。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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