春に西側の土地を譲ってもらい、整備を始めた。
まずは、傷んできている赤松を切ってもらうことにする。お隣りに来ていたツリークライマーに夫が目を留め、お願いすることとなった。
赤松の林は、しかしクヌギなどの広葉樹も共生していて、それらを傷つけたくはない。お隣りの家も近く、根元から切り倒すのは、危険だ。そこで木に登り上から少しずつ切っていくという彼のやり方がぴったりだということになった。
昔は「空師」とも呼ばれ、今は「アーボリスト」とも呼ばれる「ツリークライマー」というお仕事だそうだ。
『地球の歩き方』で紹介させてもらえることになったので、写真を撮りながら見ていたのだが、何しろロープワークがすごい。
ひとつひとつ真剣な面持ちで確認しながら、確実に結んでいく。
考えてみれば当たり前だが、そのひとつひとつに命がかかっている。ミスは、許されない。そのまま自分に返ってくるのだから。
命懸け。
比喩ではないその言葉を目の当たりにし、自分の仕事や暮らしを振り返った。
ロープを命綱に、高い木に登っていきます。
高い木から木への移動も、ロープで。
楽しそうにお仕事されていました。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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