ウォーキングにと郵便局まで往復した夫が、何やら抱えて帰ってきた。
「○○さんに、もらった」
立派な葉つきの新玉葱と、アスパラガス、今日産みたての卵だった。
○○さんは、堰を挟んだ向かいに住む農家さんだ。農家さんといっても、自分や離れて暮らす家族が食べる分を作っているという感じ。
しかし、家庭菜園というには、畑が広い。広すぎる。
ここ北杜市には、そういう家が多いのである。
先週末、手話教室のバザーの手伝いに行ったとき、向かいの店で採れたての葉つきの新玉葱を2個100円で売っていて、購入した。
新鮮で安価な野菜は、うれしい。
そのとき、仲間にからかわれた。
「どういで、野菜買うでえ(甲州弁)」
「明野じゃ、そこらへんでひっこぬいて食べられるんじゃないの?」
などなど。田舎を揶揄されるのは、いつものことだ。
「明野にだって、野菜高騰の風は吹いてるんだよ」
そんな会話をしたばかりだった。
はたして、卵さんとアスパラさんと新玉さんが、歩いてやって来た。
この日は、買い物に行かず、あるもので夕飯を済ませたのだった。
卵さんとアスパラさんと新玉さん。会話しているみたい。
オニオンスライスに、柚子ぽんと鰹節をかけて。甘ーい。
冷凍庫にあった砂肝と中華風の和え物も作りました。
写真はないけど、葉っぱも炒め物に。
アスパラは、茹でずにバター焼き。
卵は、翌朝目玉焼きに。黄身の味が濃かった!
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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