昨年初めて参加した「都留市ふれあい全国俳句大会」に、今年も出かけた。入選はしていなかったが、勉強しようと句会の仲間と待ち合わせして、雨の富士急行線に乗り「都留市まちづくり交流センター」へと行ってきた。
俳句大会の時間割は、昨年とほぼ同様。当日の席題は「十薬(じゅうやく)」「虹」。十薬は知らなかったがドクダミのことだそうだ。初めて知る季語だった。
今年の講演は稲畑廣太郎先生の「高濱家と俳句」。
曾祖父に高浜虚子(1874年2月22日 - 1959年4月8日)、母に稲畑汀子(1931年1月8日 - 2022年2月27日)という俳人一家に育った俳人ならではのお話を聴くことができた。
なかでも心に留まったのは、稲畑汀子の俳句人生。
夫、そして父親と同時期に亡くした40代後半に詠んだ句は、切ない。
長き夜の苦しみを解き給ひしや
そして、その翌年に詠んだ句。
空といふ自由鶴舞ひ止まざるは
ホトトギスの九州大会で鹿児島県出水市を訪れた汀子は、鶴が舞うさまをつぶさに眺めつつ「夫も父ももういない。独りになったけれど、だからこそ空を飛んでいる鶴のような自由な心を持とう」と思い、自ら詠んだこの句に救われたという。
今日何も彼もなにもかも春らしく
二十歳の頃に詠んだというこの句にも、とても惹かれた。
よく知らなかった俳人稲畑汀子に、親しみを感じることができた講演会だった。
4月並みに冷え込んだ冷たい雨の日だったが、集中して受賞作を読んだり、その選評を聴いたり、席題で句作したりと今年も俳句三昧の一日になった。

雨だったからか閉まっていたけれど、芭蕉が滞在したという「桃林軒」を訪ねました。

雨に濡れるアヤメ。

芭蕉の句碑。
深川の松も泣くらむ 雪の梅 芭蕉

夏馬の遅行我を絵に看る心哉 芭蕉
変手ぬるく滝凋ム滝 糜塒
昨年調べていました。糜塒(びじ)は、芭蕉が江戸の大火で焼き出されたとき、ここ谷村で師である芭蕉を受け入れ、手厚いもてなしをしたといわれる俳人。芭蕉の発句に応じた連句になっているそうです。
都留市には、芭蕉の句碑が12基あるようです。

友人と、雨宿りのように入ったパン屋さん。「BAKERY CAFE いちごいちえ」

南瓜のポタージュが熱々で、ホッとひと息つきました。ヒートテックを着ていても凍える季節外れの寒い日でした。

あこ天然酵母のパン。温めてくれたクランベリークリームチーズとフォカッチャ。珈琲もおいしかった。

帰りに撮った「谷村町」の駅舎。おもちゃのように可愛らしい。

富士急行線は、駅名が機関車トーマス仕様になっていました。

リサとガスパールの電車に乗って、帰路につきました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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