木曜日、句会の仲間5人で韮崎のあじさい寺を訪ねた。雨上がりの吟行日和だった。
吟行といっても、その場で俳句を詠むでもなく、ゆったりとした歩みで境内を散策した。
一昨年、ひとりで訪れた際には『地球の歩き方』で「あじさい寺」として紹介するのが目的だったため、紫陽花ばかりに目がいったが、5人で歩くとそれぞれ見るものが違い、おもしろい。
「あじさい寺」にこだわらず、この土地ならではの風景、この季節に限られた植物、境内の石仏、石像、建物の細部など、目についたものに目を向け、気がついたことをしゃべって歩いた。
「紫陽花」はもちろんのこと、季語もたくさん見つけた。
「十薬(じゅうやく)」(ドクダミ)「卯の花」(ウツギ)「梅の実」「若竹」「鶯(うぐいす)」「時鳥(ほととぎす)」「囀り(さえずり)」「蟻」「蜘蛛」「水馬(あめんぼ)」「蜻蛉(とんぼ)」などなど。季節も混在していた。
「若楓(わかかえで)」という初夏の季語も知った。「青楓」「楓若葉」などの傍題もあり、青葉の頃の紅葉(もみじ)や楓を指す季語だそうだ。
雨の輪に次の雨の輪若楓 浦川聡子
若楓の季節は、雨の季節でもある。
日々、さまざまなものに囲まれ暮らしているのに、じっくり見つめることをせず、ぼんやり過ごしている。
そんなことを実感した吟行となった。

東側の堰に架けられた太鼓橋から、スタートしました。前回訪ねたときには、太鼓橋があることすら気づかなかった。武田菱で飾られた擬宝珠がついた石の太鼓橋でした。

大きな紅葉の木には、プロペラがいっぱい。

最初の門をくぐり。

足もとには、紫陽花。

苔生した石に囲まれた池には、空と木々が映り、ドクダミが咲き、シオカラトンボが飛んでいました。

獅子のような飾り彫りが特徴的な次の門を抜けて。

鐘楼のまわりにも紫陽花。

本殿でお参りし、裏山の方まで歩きました。

美しい音色を響かせたと伝わる「明暦の鐘」。

両脇に紫陽花を眺めながら歩ける気持ちのいい道。
『地球の歩き方』で紹介した記事は、こちら。【1000株を超える紫陽花咲く”あじさい寺”「大公寺」】

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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