益子へ向かいつつ、断捨離しなくてはならないお年頃の自分に言い聞かせるように、決めていた。
ターゲットは、3つだけ。
ずっと探し続けていた時計と、最近気に入ったものになかなか出会えないタオルハンカチ。そして、茶碗だ。茶碗は、わたしが使う小ぶりのもの。
時計とハンカチは、わりとすんなり見つかった。しかし茶碗は、難しい。
大きさは重要だし、もちろん値段との折り合いも大切だ。
20以上の陶器屋を見たなかで、1日目にいいなと思った茶碗は、ひとつだけだった。それでも1日おいてもう一度足を運ぶことにした。
そんな翌朝の、ペンションの朝食で。
「それ、知床窯さんのカップですか?」
前日の夜に気に入った茶碗があった店「知床窯」のInstagramを見て、そのマグカップに惹かれていた。
カップは、隣に座ったアメリカ人女性に出されたものだったが、ひと目見て、あのカップだとわかったのだった。
「そうそう。知床窯さん、行かれたの?」
「はい。気に入ったお茶碗があって、今日また行こうかと思っていて」
実際に使っているのを見て、マグカップに惹かれる気持ちは上昇していった。とても落ち着いて、堂々としているように見えたのだ。
ペンションでの偶然と、知床窯のオーナーのていねいな対応(同じタイプの茶碗とマグをいくつも見せてくれた)もあり、深い藍の天目茶碗と黒粉引きのマグカップを持ち帰ることにした。人の縁と、モノとの縁の妙を感じる出来事だった。

ペンション「森のガーデン益子」の朝食風景。わたしと、70代のアメリカ人ご夫婦の2組だけでした。

地元の野菜を使ったスープが、おいしかった。

ペンションの2階の部屋から。前の建物は、はなれのお風呂場。ヒノキ風呂で、ゆっくり温まりました。

2日間足を運んだ「知床窯」。

連れて帰ってきた天目茶碗と、黒粉引きのマグカップ。

テーブルに置いたときの安定感が、決め手になりました。

光が当たると天目の模様が浮き出る感じが、とても好き。

毎朝のご飯に。大きさもちょうどよく、うれしいです。
おはようございます。
秋晴れです、これだけで北国人はテンションが上がります。
まあ、私もほれぼれしました。
断捨離というけれど、こういう使って心が豊かになるものは取り入れるがいいですよね。
粉引きのカップも天目のお茶碗もとてもいい色と形、質感もいいですね。
実際に見たらもっといいに決まっています。
旅をして、こんないいものに巡り合えるのって今の年齢だからこそですね。
秋の珈琲、美味しいだろうな~。
お母さまもお元気だったようでよかったですね。
ほっとしたさえさんのお気持ちがよくわかります。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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