今年も、ヨガ友に八幡芋をもらった。山梨のブランド里芋だ。
毎年煮ては、この季節ならではの味を楽しんでいる。八幡芋の味わいは、里芋とは違う強いねっとりした風味で、出回るこの時期にしか味わえない。
秋の季語「芋」は、そんな八幡芋を含む里芋を指すそうだ。
傍題に「里芋」「親芋」「子芋」「八頭」「芋の葉」「芋畑」「芋水車」「芋の秋」などがある。
「芋水車(いもずいしゃ)」は、川の流れや水路の力を使って自ら回転する水車式の道具で、土がついたままの里芋を洗うために農家などが使っていたという。
父の箸母の箸芋の煮ころがし 川崎展宏
家族団欒。なにごともなき、ごく普通の夕餉。大きな器に盛られた里芋の煮っころがしを家族で食べている風景を思い浮かべた。あるいは、ひとり食べる芋の煮っころがしに、父と母の箸を思い出したのかもしれない。
湖へ水は韋駄天芋水車 森田峠
ネットで芋水車の画像を見たからこそ、「水は韋駄天」のリアルさが伝わってきた。芋水車を知らなければ、理解できなかった句。
また、ちょうど八幡芋の煮物に香りを添える柚子の季節だというのも、うれしい。こちらも友人のお庭に生ったものをいただいた。
「柚子」も秋の季語で、「柚子の実」「木守柚子」などの傍題がある。
柚子の香の動いてきたる出荷かな 西山睦
出荷のために運ばれてきた柚子。だが、動いてきたのは柚子ではなく柚子の香だと詠んだところにおもしろさがある。
柚子の実に飛行機雲のあたらしき 石田郷子
柚子のハッとさせられるような黄色と、空の青。そこへ飛行機雲が直線を描く。「あたらしき」に光景がくっきりと見えてきた。
季節はすっかり冬になったが、暮しのなかには秋が混在している。食欲の秋も、しばらく続いていくのかも。

立派な八幡芋。こんなにいっぱい。感謝です。

まずは、煮物にしました。薄目のお出汁に、柚子が合う。

小ぶりですが、きれいな黄色の柚子です。

今シーズン2度目の柚子大根を漬けました。

大根も、玄関に置いてあったもの。新鮮な地元の野菜を思いっきり食べられるのは、幸せなことですね。
毎年見せていただく里芋ですね。
私も先日里芋入りの豚汁を食べました。
つるんとしてしっとりして美味しいですね。
ゆず大根も付けて食べています。
千葉からいただいたオレンジの様なゆずは、皮には香りがありますが、酸味がなく蜜柑のような感じで食べられます。
ゆずにも種類があるのでしょうか?
そうですね、もうこちらは真冬のようですが、食べ物は秋のものがまだありますね。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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