友人に、山芋をいただいた。
細長いダンボール箱にたっぷりと籾殻が入っていて、そのなかに長い長い長芋が並んでいた。
夫婦ふたりでは食べきれないほどある。
玄関は、冬期には冷蔵庫よりも野菜の保存に適した温度になる。玄関に箱ごと置いて、少しずついただいている。
生で。唐揚げにして。すりおろして。どれもおいしい。
さて。お好み焼きの生地に山芋を入れるレシピはスタンダードで、もちろん知っていた。市販のお好み焼き粉にも山芋成分が入っているほどだ。
しかし、我が家のお好み焼きレシピは雑誌『dancyu』に載っていたもので、山芋は入っていないがおいしい。何年もそのレシピでやってきて、我が家ではすでに確立されたものとなっている。
それでも、変えてみるのもいいかと思う出来事があった。
山芋を粉と同量の生地だという店で食べたお好み焼きが、おいしかったのである。
ゆっくりじっくり、30分近く焼くという焼き方は、真似できない。それなら妥協して量を少しにしたら、いつもと同じように焼けるのではないか。
そんなふうにして焼いたお好み焼きで、いつもとは違う食感を楽しめた。
山芋入り、山芋なし。
わたしは、それぞれどちらも好きだと思った。
山芋があれば入れて、なければなしで。この先のお好み焼き人生は、そんなふうに変化していく様相を見せ始めた。

玄関に置いてある長芋のダンボール箱。

長い! 太い! たくさん!

フライにしたり。

すりおろして、とろろご飯にしたり。

いつものお好み焼きの生地に、ちょい足し。もっちりしました。

焼き方は、おんなじ。

おんなじだけど、食感が違うおもしろさ。おいしかった。

漬けた紅生姜も、残り少なくなってきました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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