少し遅くなったが、武田八幡宮へ行った。
喪中で初詣ができず、去年のお守りを返しお守りをいただきに行く時期が、ずれてしまったのだった。
武田八幡宮は、三が日とは打って変わって参拝する人は誰もおらず、暖かだった。
「武田八幡宮は、寒いから」とダウンコートを着ていったのだが、ふた月も違えば、そりゃあ気候も違うだろう。
鎮守の森には春の陽が、やわらかく射込んでいた。
石段を上れば、緑がところどころ出てきていて、陽を浴びて気持ちよさそうに葉を伸ばしている。
杉林を歩けば、木漏れ日がきらめいていた。
1年ぶりに、おみくじも引いた。
春らしい、ちょっと素敵な言葉がかかれていた。
花の色は霞にこめて見せずとも香をだにぬすめ春の山風
古今和歌集に収められた良岑 宗貞(よしみねのむねさだ)の歌だそうだ。
春の山には霞が立ちこめ、咲いているはずの花は見えない。春の山が惜しがって見せまいとしているならば、せめて香りだけでも盗んできてはくれまいかと山風に頼んでいる。
そんな歌だという。なんともチャーミングだ。
これまで、おみくじの内容をブログにかかずにきたが、その言葉を伝えることは、良い言葉を広めるという意味があり、悪いことではないと知った。
見えないものも心の目で見てみてはどうかと、春の武田八幡宮の境内で、和歌からメッセージをいただいた。

毎年初詣に出かける「武田八幡宮」。お隣の韮崎市の高台の鎮守の森にあります。

拝殿まで、急な石段を登ってお参りしました。

拝殿の上に、本殿があります。重要文化財だそうです。

そこから少し離れた場所の「為朝神社」にも、お参りしました。疫病退散の御利益があるといわれています。

杉林のある森を抜けて、50mほど歩いた場所です。

おみくじを引いて、ゆっくりと読み、結んで帰りました。 境内から、茅ヶ岳が見えていました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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