夏のあいだでも食べたくなる煮物のひとつに、こんにゃくがある。
こんにゃくだけを、砂糖、味醂、醤油で煮る、簡単料理だ。
簡単で美味しいから、何度もリピートしているうちに、我が家の味になった。その過程を記しておこう。
最初は、栗原はるみの料理雑誌に載っていた「玉こんにゃくの煮もの」だった。
あまり買わない玉こんにゃくを買い求め、煮てみたのだが、これはいつものこんにゃくの方が好きだなと思い、明野に越してきてからずっと気に入って食べている芦川町の手づくりこんにゃくをちぎって煮ることにした。
すずらんの里芦川町は、こんにゃくの産地でもある。
ちぎって煮るのは、包丁で切るより断面が凸凹になり、味が沁みやすくなるからだ。
むかーし、土井善治さんのお父様、土井勝の「きょうの料理」で覚えたのだった。
そして、汁気がなくなるまで煮詰める、とレシピにあっても、大抵しない。
自分がちょうどいいと思う煮込み具合が、だんだんわかってくるのである。
特筆すべきことでもないが、こうして同じレシピから派生した、それぞれの我が家の味が、それぞれの家庭に根づいていくのだろうなあと思うと、おもしろい。
おもしろくて、ちょっと温かな気持ちになる。
バチバチいわせて、から煎りします。これ、ちょっとストレス解消になる感じ。
15分~20分で煮上がるのも、夏にはうれしい。
以前のバージョン「haru-mi」の秋号に載っていました。
栗原はるみレシピでは、玉こんにゃくなんだけど、ちぎったこんにゃくの方が、わたしは好き。
久しぶりに記したレシピノート。下ごしらえは、十代の頃、土井勝さんに教わりました。三つ子の魂百まで(笑)
できた~♩ひじきの煮物も一緒に。
こういう食材に載っているレシピも活用して、だんだん自分の味にしたりします。
こんにちは。
今日もとても暑いです!(31度)そちらに比べたらそうでもないですね。
こんにゃくの煮物、美味しそう。
私もちぎります。
そして玉こんにゃくよりもこうしたちぎりこんにゃくの方が好きです。
玉こんにゃくはツルツルしているから味がしみ込まないですね。
あれは串にさして食べるために生まれた形なのではないかな?
私も数日前ひじきを煮ました。
我が家のひじきには玉ねぎのスライスが少し入ります。
母が長い入院をしていた時に出た病院で出たひじきの煮物に入っていて、それが我が家の定番になりました。
少しずつ変化しながら我が家の味になって行くのですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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