今年は、ことのほか桜の開花が早かった。本州では、山梨の甲府がいちばん早く告げたそうだ。
駅前の図書館へ行った際、韮崎駅のターミナルでも満開の桜を観ることができた。気持ちのいい季節だ。
通る人、通る人、みなスマートフォンで写真を撮っていた。無論わたしもそのひとりである。
そのとき、ふと目に入った女性のスマートフォンのカバーが同じ色で、小さな驚きを覚えた。
わりと地味な濃くくすんだブルー。
似たような趣味の人なのかもしれないと一瞬思うが、明るい黄色の春コートに、フレアスカートとハイヒール。パンツ&スニーカーのわたしとは、服の趣味はまったく違っていた。
こういうふとした一瞬に、ただすれ違う人たちへの興味が湧いたりする。
どんな人生を歩んできたのだろうかと。
桜を愛でる瞬間の心持ちも、朝食べたものも、今日どこへ向かうのかも、なにもかも違うであろう人たちが、みな桜を楽しんでいるのだと思った。

わたしが、もっとも多く利用するJRの駅は韮崎です。正面の建物が図書館のある「ニコリ」。末娘が高校に通っていた頃は、小淵沢寄りの無人駅、穴山に朝夕迎えに行っていました。

韮崎の白きペンキの駅標に 薄日のしみて光る寂しさ 北原白秋
白秋の短歌の石碑も、満開の桜に埋もれていました。

青空と桜は、似合いますね。

陽があたっているところが、光っている感じです。

真ん中が赤くなっていて、桜色もより濃く見えます。

桜の足もとには、レンギョウや雪柳も咲いていました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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