ひどく冷え込む日が、続いている。
「寒の入」は、今年も1月5日で、「節分」までのひと月ほどを「寒の内」というそうだ。
二十四節気の「小寒」から始まり、20日頃には「大寒」を迎える。
みな、冬の時候の季語(「寒の内」は「寒」の傍題として載っていた)である。
わが十指われにかしづく寒の入 岡本眸
寒さに凍えた指が、自分に仕えているかのように暖を求め身体に寄り添っている、というようなことだろうか。自分の指を擬人化したところにやわらかなユーモアを感じる。
竹が竹打つ音を聴く寒九かな 鈴木太郎
「寒」の傍題の「寒九」は、寒に入ってから9日目のこと。寒九の雨は豊年の前兆といわれるそうだ。
小寒の雨に大気のゆるみけり 稲畑汀子
冷たいはずの雨だけれど、「ゆるみけり」に、ふっと今この場所の寒さが緩んだように感じた。
大寒の一戸もかくれなき故郷 龍太
木々はすっかり葉を落とし、一戸として見えない家はない。極寒のなかにあって、故郷の見通しの良さ、明るさを眺めていたのだろうか。
と、極寒の季節の句を揚げてみたが、とにかく寒い。冷え切った指先で、季語「春待つ」のページを捲ってみた。
春を待つこころに鳥がゐて動く 八田木枯

きのう、リビングの窓から眺めた八ヶ岳連峰。

冷たく強い八ヶ岳颪が、吹きすさぶ一日でした。

雪嶺の光をもらふ指輪かな 浦川聡子

あけの農さん物直売所のまえから見た、南アルプス連峰。

鳳凰三山。

アサヨ峰、甲斐駒ヶ岳、鋸岳。

甲斐市の農道から望む富士山。最近の定点観測場所です。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。