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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

時鳥(ほととぎす)~夏の季語

最近、朝早く目覚めるので、朝活をしている。

といっても、たいてい本を読んでいるだけなのだが、4時くらいから鳴き始める時鳥(ほととぎす)に起こされるようにして起き出してしまう。

 

時鳥は、「てっぺんかけたか」の聞きなし(鳴き声を人の言葉に置き換えたもの)で有名な鳥である。「本尊かけたか」「特許許可局」など、地方などによって聞きなしも多いらしい。

それだけ人気のある野鳥なのだろう。

『俳句歳時記・夏』には、こうある。

『道現禅師和歌集』の歌〈春は花夏ほととぎす秋は月冬雪さえてすずしかりけり〉のとおり、雪月花に並ぶ夏の主要な詞(ことば)であり、鶯とともに、初音を待ちわびるものであった。

例句も、15句とたくさんあった。

谺して山ほととぎすほしいまゝ  杉田久女

山々に谺(こだま)する時鳥の鳴き声。欲する自由をすべて手に入れたかのような悠々とししている。気持ちが広がっていく句。

野を横に馬牽き向けよほととぎす  芭蕉

『奥の細道』の旅で、栃木を馬に乗り旅していて、その馬を引く馬子が一句を求め、芭蕉が応じ即興で詠んだ句だそうだ。馬を時鳥の鳴き声の方へ向けよ、馬子よ、という呼びかけだと考えられているという。

 

俳句を始める前には、夏に鳴く「てっぺんかけたかさん」といった認識しかなかったが、「時鳥」「不如帰」などと漢字で季語をかくと、とても格調高い鳥のように感じるから、不思議だ。

北側の窓から見た梅雨時期の風景。青田が広がっています。八ヶ岳は雲のなか。

栗やクヌギの木々が、細長い花をあちらこちらで咲かせています。

アナベルが、青い紫陽花に遅れて、今花盛り。

ハナミズキは、青い実を膨らませています。

毎年咲く山野草。名前を検索しましたがわかりませんでした。

ノコギリソウも、強く生き残っています。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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