あけの農さん物直売所で買った浅尾大根で、初おでんを煮た。いよいよ、大根の季節である。
三連休中日の3日、手話教室のバザーの日だったので、朝6時からおでんを仕込み2時間煮てから、お手伝いに出かけた。
「えっ? 何これ」
ひとりの運転席で、つい声を漏らしてしまったのは、人などほとんど歩いていない田舎の道に、人の大群が見えたからだ。
そして、通行止め。迂回路を示した看板。
「ああ! だいこん祭りだ」
昔から、11月3日のだいこん祭りの日だけは、明野へ向かう車が渋滞すると言われている。
「逃げなくちゃ」
幸い、明野の道は熟知している。それに、向かうのは反対方向だ。迂回路の矢印から外れた抜け道で巻き込まれることなく脱出することができた。
昔は子供たちを連れて毎年のように、だいこん祭りに出かけた。しかし、ここ数年足が遠のいていた。今年は手話教室のバザーのお手伝いしか頭になく、その日が3日だとすっかり忘れていたのである。
だからいまだ、こんなに盛況なのかと驚かされた。
行っていないから今年がどうだったのか、はっきりとはわからないが、青空カラオケ大会が大人気だったらしい。無論、大根抜き放題(畑で抜いて詰め放題)は必須。マルシェなんかも出たのだろうか。昔は、大根おろし競争などもあったが、今もあるのか。
行きも帰りも、だいこん祭りの人たちとは反対車線。
そして、夜はじっくり煮込んだ明野特産、浅尾大根のおでんを食べた。
いまだ新住民と言われることもあるが、すっかり明野の人になったような気がした。

朝6時に起きて、大根から煮始めました。

優しい味わいだけれど、複雑に具材の出汁が出ています。

おでんだけ! という夕餉。大きな浅尾大根でした。

翌朝も、おでんです。

朝の楽しみは、卵。煮汁に溶かして。

ご飯にかけて、いただきます!

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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