今年は、立春が一日ズレて、2月3日だった。立春が3日になるのは、4年ぶりだそうだ。その前は、120年ほど2月4日が立春だったというから、毎年わずかにズレているといわれても暦はよくわからない。
「立春」は、春の時候の季語。「春立つ」「春来る(はるきたる)」「春来(はるく)」「立春大吉」などの傍題がある。
立春の駅天窓の日を降らし 寺島ただし
きのうの朝、いつも見ている部屋の漆喰の壁がいつもより白く見えた。その小さな、感動ともいえぬ感動。そういうものを共感したと感じた句である。
川下へ光る川面や春立ちぬ 高浜年尾
こちらは、春の光。陽の光。川の光。春が来る喜びを感じる句。
立春と同時期の時候の季語に、「寒明(かんあけ)」がある。傍題は「寒明く」「寒の明」など。
川波の手がひらひらと寒明くる 蛇笏
「寒明」は、厳冬期がようやく終わりに近づき、春の兆しが見えてきた安堵の気持ちを表す季語だそうだ。川波のひらひらとひるがえる様子に、蛇笏は安堵の思いを浮かべたのだろうか。
寒明くる身の関節のゆるやかに 三橋敏雄
少し暖かくなると、ぐっと背を伸ばしたくなる。寒さに縮こまっていた関節も、心なしかゆるやかになったようだ。やはり、そんな安堵を感じる句だ。
同じ時期の時候の季語でも、「立春」には春を迎えた明るさが、「寒明」には寒さが和らいだ安堵が込められている。季語は深く、おもしろい。
さて。今月の句会の兼題は、「春浅し」「ふきのとう」。
季語「春浅し」をイメージするのが難しく、なかなか詠めずにいる。

2月3日の正岡子規句めくりの季語は、「鶯」でした。
鶯や隣も窓をあける音 子規

白く見えた漆喰の壁。

障子が開けてあるのは、薪ストーブの暖気を入れるためです。

戸も開けっぱなし。神戸から持ち帰った二曲屏風です。

リビングの吹き抜けの下で燃やしている薪ストーブ。

リビングの窓から見た八ヶ岳連峰。

すっぽり、雲に覆われていました。八ヶ岳颪を吹雪かせる雲です。庭も雪が舞っていました。
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随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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