連休中日、手話教室のバザーを手伝い、午後帰ってくると突然、八ヶ岳の方から一面真っ白になるくらいの雪が舞ってきた。
雪が降っていたのか、八ヶ岳から風花が舞ってきたのか、わからない。
「風花」は、晩冬の天文の季語。
冬晴の日に、青空から舞い降りる雪片のこと。山岳地帯の雪が上層の強風に乗って風下に飛来するものである。
『俳句歳時記・冬』より。
風花はすべてのものを図案化す 虚子
風景のすべてに風花が溶け込み、模様を作り出している。「図案化す」が、かっこいい。
風花やまばたいて瞼思い出す 池田澄子
普段意識していない”まぶた”の存在。風花がまぶたに触れたのだろうか。瞬いてハッとして、その存在を再認識する。実際にありそうだ。
風花やわれに寄り添ふ母の墓 加宮貴一
母の墓に寄り添うのではなく、母の墓が自分に寄り添っているように感じる瞬間。一物仕立てとも、取り合わせともとれる句。
風花や一生かけて守る人 長谷川櫂
儚く美しい光景を思い浮かべる風花と、守らずにはいられないかけがえのない人を取り合わせている。人と人とのつながりは、確かなようで不確かで、儚い風花としっくりくるのかもしれない。
季節は、晩冬。とはいえ、もっとも寒い時期でもある。春が待ち遠しい。

バザーの帰り道。明野の農道で。

富士山らしい雪化粧でした。

きのう、リビングから見た八ヶ岳連峰。

あの雪が、舞ってきたのかな。

こちらも、リビングの西側の窓から見た南アルプス連峰。山頂の雪がくっきりしてきました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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