キャベツのバター炒めについては、いろいろかいてきた。
その〈1〉は、友人のご主人に、キャベツのバター炒めに特別な思い入れがある人がいて、その日の献立には、他のおかずは一切作らない決まりだという家庭があった、という驚きを。
その〈2〉は、母が作るキャベツのバター炒めはいつも半分焦げていて、わたしはそれを失敗だと思っていたのだが、妹はそのこんがり焦げたものこそがキャベツのバター炒めであると思っていて、それが好きだったという、やはり驚きを。
今回〈3〉は、このごろキャベツをバター炒めにするたびに思い出す、神戸のキッチンで義母が口癖のように繰り返していたことをかきたいと思う。
「子供にはバターを。大人には植物性油を」
義母はよく、そう言いながら、まだ幼かった子供たちのために、トーストに硬いバターを塗ってくれたり、コーンスープにバターをのせたりしてくれた。
歳をとったら、動物性脂肪の取りすぎが身体によくないことはもう知っている。ただ、ドイツリートのレッスンに通っていた義母が歌うように繰り返すのがおもしろく、耳に残っているだけだ。
先週は、大きなキャベツをふたりで消費するために、日々バター炒めにしてしまった。
「大人なのにな」
と、ささやかな罪悪感に苛まれる自分を俯瞰し、それがまたおもしろく、笑いそうにもなる。
大人だけど、キャベツのバター炒めはおいしい。禁断の味だ。でも明日は、胡麻油で炒めようか。

最近の朝食。南瓜の煮物は、前日の残りを冷蔵庫で冷やして。

胡麻油で炒めた茄子と茗荷のお味噌汁。この具の組み合わせが、お味噌汁のなかでいちばん好き。

夕飯のレモンチキンに添えて。シメジと炒めました。

キャベツの切り方が、ちょっと大きいバージョンのバター炒め。前日、五目焼きそばの具を切るときに切りすぎて余った分です。

夫が作ってくれた五目焼きそば。中華丼の具です。

鰹の叩きと五目焼きそばの夕餉。玉葱と茗荷とスライスしたにんにくを散らしてみました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。
管理人が承認するまで画面には反映されません。