神戸で、「神戸ムスリムモスク」のまえを通った。
早朝だったため内覧はできなかったが、ロンドン最後の夜に食べたソマリア料理を思い出した。アフリカのソマリアは、ムスリムの国だという。
ムスリムといえばハラル。ハラルの決まりでアルコールは出さない店だったが、珍しくふたりいってみようということになった。ビールは飲みたかったが、冷え込んだ夜だったせいかもしれない。食後にロンドン・パブに行けばいいかと、話がまとまったのだった。
「ハラル」とは、イスラム教の教えで許されたものを意味するという。ムスリム(イスラム教徒)は、生活のあらゆる場面でハラルかどうかを判断し、神に許された「もの」や「こと」に従って行動しているそうだ。
許されていないのは、豚肉を食べること、アルコールの摂取。肌の露出。嘘をつくこと、などなど。
「ハラル」は、食事限定のことだと思っていたが、信心そのものに深く関わるものだった。
さて。ムスリムも知らないことが多いが、初めてのソマリア料理でいちばん驚いたのは、バナナだった。
最初に、バナナが2本テーブルに置かれた。続いて2種類のソース。薄いナンのようなもの。サラダ。それから、メインの羊と鶏と野菜のグリル(大盛りライス&パスタつき)が登場した。
周りのテーブルを見回すと、どのテーブルにも人数分のバナナがのっている。6人の女学生たちのテーブルには、ひと房6本のバナナがまんなかに置かれていた。
「みんな、皮を剝いて輪切りにして、お皿の隅に置いてる」
夫が店の女性に英語で訊いたたところ、食事と一緒に食べるのだそうだ。
基本的にどれも薄味で、その分ソースはものすごく辛く、バナナがそれを中和させる感じだろうか。初体験のソマリア料理は、とてもおいしかった。

「神戸ムスリムモスク」。

最初にバナナ、2種類のソースが出てきました。両方かなり辛かった。

サラダと薄いナンのようなもの。

そして、メイン。どーんと登場しました。2人分セットなんだけど、5人分くらいありそう。

反対側から見て。パスタとライスは、全部食べなくてもいいという感じの盛りつけでした。

全体的に薄味でした。バナナと辛い2種類のソースを混ぜて、食べました。量は多すぎたけど、おいしかったんです。

食事の後、サービスでチャイを出してくれました。

アクトン・タウンの「SABIIB」というレストランです。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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