ドイツ4日目は、ベルリンからミュンヘンへ飛んだ。
ミュンヘン、バイエルン地方の郷土料理は、シュバイネハクセ。
ミュンヘンで暮らしたことのある夫の友人に「ぜひ食べて」とすすめられていた料理だ。
だがアパートを借りた郊外は、降り立った駅は無人駅だし、郊外というよりは田舎で、ここにほんとうにドイツ料理の店があるのかと疑うような場所だった。
Googleマップに徒歩12分と表示されたドイツ料理店へと向かう道は、街灯もなく、スマートフォンのライトをつけなければ歩けない。両サイドに広がる真っ暗な畑のなかへと、道が吸い込まれるように続いていた。
とぼとぼ歩いていって店が閉まっていたらいやだな、と嫌な予感を半分胸の隅に置き、歩いた。
やがて、店の灯りが見えてきた。普通に営業していて、ホッとする。
ドアをくぐると、すぐに席に通してくれた。
ビールを選び、「シュバイネハクセ」というと、「ラストワン」と返ってきた。
最後の1個だったようだが、ぶじオーダーすることができた。
シュバイネハクセは、豚のすね肉を煮込んだあとにオーブンでカリッと焼いた料理で、ナイフを豪快に刺して出てくるのが特徴。
評判通り、皮がカリカリに焼けていて、中身はジューシーで柔らかい。煮汁を使ったソースもこってりしすぎず、しっかりした味つけなのに塩分が利きすぎていることもなく、なんともおいしかった。
もうひと皿のシュバイネブラーテン(豚肉のほかの部位で作った同じような料理)も、シュバイネハクセと同じ味つけだったが、口に入れた途端とろけるおいしさだった。
それでも、全部は食べきれなかった。
ドイツでは、女性もひと皿たいらげるらしい。身体の大きい女性は、スペインよりは少ない印象だったが、肉を食べる文化が根づいた国なのだろう。

畑のなかの道。

シュバイネハクセ。「Schwein」は豚、「shaxe」はすね肉のことだそうです。
ナイフは、皮の美味しさを最大限に引き出すための重要なアイテムなのだとか。ナイフが刺さっていれば、シュバイネハクセだとわかります。

ミュンヘンの6大ビールのひとつ「Augustiner」と。

もう一皿のシュバイネブラーテン。玉葱みたいなのは、クヌーデル。じゃが芋と固くなったパンを丸めて茹でたつけ合わせの定番です。

レトロで落ちついた雰囲気の昔ながらのドイツ料理店でした。

これは、薪ストーブなのかな? かっこいい。

ドイツ料理店「Gasthaus zur Post」外観。

帰りはさらに、真っ暗な道を歩きました。Googleマップがなけれは、行けなかったお店です。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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