ミュンヘンでは、オクトーバー・フェストに出かけた。
年に一度、秋に開催される世界最大規模のビールの祭典で、毎年600万人もの人が訪れるともいわれている。
とにかくビールを飲む。楽しく飲む。そういうお祭りだ。
若者たちの出会いの場でもあるらしく、バイエルンの民族衣装に身を包み、男女それぞれわくわくしながらゲートをくぐる。もちろん、衣装は何歳だって着ていい。楽しむことが大切なのは、大人も変わらないようだ。
ミュンヘンに降り立つと同時に、なにか空気が違っているように感じた。
気温はそう変わらないし、ベルリンで嫌な思いをしたわけでもない。たしかに、都会から田舎に来た感はあったが、ミュンヘンも中心街は、れっきとした街。いったいなにが違うのだろう。
よくよく考えると、人が明るいのだった。
どうやら、オクトーバー・フェスト開催中は、みなウキウキしているらしい。
地もとの人たちがそこまで楽しみにしているオクトーバーフェストは、果たして楽しかった。
会場はものすごい声と音で、隣の人としゃべるのも大声を出さなけれは聞こえない。
しかし、そのなかで大きなジョッキでビールを飲んでいたら、なんだかくよくよ考えているいろいろなことがどうでもよくなり、気持ちが解き放たれていった。
それほど飲み過ぎていないと思うのだが、帰りはどうやって帰ったのか、夫もわたしも覚えていない。
一年に一度くらい、記憶をなくすくらいビールを楽しみ、日々の悩み事を忘れるのもいいのかもしれない。

オクトー・バーフェスト入口ゲート。

ディズニーランドのようです。

わたしたち日本人ツアーが飲んだテント「Hofbräuhaus(ホフブロイハウス)」。

初めて会う人たちでしたが、職場や家族以外の人と日本語をしゃべるのが久しぶり、という人も多く、楽しい時間を過ごしました。ジョッキのビールは「mas(マス)」という1リットル。ひとり2杯、ツアーについています。

2階席から、会場を見下ろして。

1階フロアは、若者たちが大騒ぎしていました。

十代にも見えるけれど、二十歳過ぎているのかな。女性も男性も、オクトーバー・フェストならでは、バイエルンの民族衣装をまとい楽しそうでした。男性は、サスペンダー付きの革の半ズポン「レーダーホーゼン (Lederhosen)」、女性は、ボディス(胴衣)、ブラウス、ミモレ丈スカート、エプロンで構成される、可愛らしいデザインのドレス「ディアンドル (Dirndl)」。

ローストチキン「ヘンドゥル」は、オクトーバー・フェスト名物だそうです。

宴は、果てなく続いたのでした。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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