マヨルカ島の人気スポットのひとつに、丘の上の田舎町「Soller ソーイェル」がある。
本来なら、中心街パルマとソーイェルを往復するレトロな観光列車が人気なのだが、残念ながら運休中。それでも、せっかく来たマヨルカ島。ちょっと丘の上へも行こうかと、バスに40分ほど揺られた。
ソーイェルは、四方を山に囲まれた丘の小さな町。車窓から見える風景は、すぐに山々と草原など緑ばかりになった。
バスを降り、少し歩くと、カテドラルの広場を中心に町が広がっていた。
パルマ・デ・マヨルカにはない、ゆったりとした田舎の空気が漂っている。
残念なことに、観光列車だけじゃなく町を走るトラムも運休との情報があり、ただのんびり石造りの家が建ち並ぶ町を歩く。
「緑の遮光扉がついた窓が多いね」とか、「あそこが鉄道の駅みたい」とか、「この線路をトラムが走るんだね」とか話しながら、散策した。
残念なことは続き、カテドラルも開く気配がなく、Googleマップ情報で〈営業中〉とあるレストランも閉まっていた。
スペイン、それも年末である。そんなこんなも、慣れっこだ。
そのとき、トラムが颯爽と走り過ぎて行った。
「嘘。トラム、走ってる!」
「乗ろう!」
「どこ行き?」
「知らない!」
発車1分前に飛び乗ったトラムは、海へと向かったのだった。

ソーイェルの中心にあるカテドラル。ここも閉まっていて、なかは観られませんでした。この前をトラムが走る写真が、よくネットに載っています。

カテドラルを裏から見ると、踊っているような並木の影が素敵でした。

「ほんとうなら、ここをトラムが走るんだね」といいながら歩いた線路の上。

「どこでお昼食べる~?」とバルをのぞきながら歩いた、トラムの線路。

緑の遮光扉がついた家は、ソーイェルだけじゃなくマヨルカ島に多いようです。

Googleマップに誘われちょっと外れまで歩いたものの、年末あるあるでレストランは閉まっていました。夫が歩くところ、なぜかサッカー場が。山が綺麗でした。

地もとソーイェルのクラブチームが集うバルらしい。お腹が空いたので、よくわからないままオーダーしたミックス肉炒め。スパーシーでおいしく、めっちゃ安かった!

中心街に戻り、「トラムだ!」とあわてて飛び乗りました。木製の車体がレトロ!

海辺まで走りました。可愛いトラム!

ヨットやモーターボートなどが、ゆったり停泊していました。「ポルト・デ・ソーイェル」という小さな湾の小さな港。リゾート地なんですね。

砂浜では、水着姿で遊ぶ人たちが。わたしは、ダウンジャケット着てたんだけど(笑)
ここからバスで、パルマ・デ・マヨルカにぶじ帰ることができました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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