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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

女子旅・京都〈2〉恵文社とホホホ座

貴船口駅から”えいでん”に乗り、一乗寺駅近くの「恵文社」へと向かった。

世界で最も美しい本屋10選にも選ばれたことがある「本にまつわるあれこれの店」だそうだ。

選び抜かれた様々なジャンルの本の数々、そのほかに洒落た雑貨があれこれ並べてある。カシミアの毛糸で編んだ色とりどりの栞を見つけ、友人たちにと5枚じっくりと選んだ。

たまたま開催中だった〈金澤 郁弥 展「遠く夢をみていた・・・」〉も、おもしろかった。動物のきりんに自己を投影して描き続けている画家だそうだ。風景や身近なシーン、たとえば珈琲カップのなかにきりんが居たり、黄身がきりんの目玉焼きがあったり。すべての絵に、色もかたちも大きさも自由自在に変化したきりんが描かれていた。

独特な空間に身を委ね、じっくり見て、ぼんやりして、のんびりする。「恵文社」は、そういう場所だった。

 

そこからバスで、哲学の道にほど近いもう一つの書店「ホホホ座」へ。

やはり本と雑貨が並んだ店だが、恵文社と比べるとワイルドで雑然とした感じ。のびのび自由ともいえる。

たどり着くまでに、勘違いもあった。「ホホホ座」の看板を見て入った店は古本屋の方。

「案外小さいんだね」「想像と違った」

ふたりともネットでホホホ座の外観を見ていたのに、ふたりともが古本屋の方を「ホホホ座」だと思いこんでしまった。そして店を出てすぐ、斜め向かいの大きな「ホホホ座」を見て、大笑いした。

「ガレージみたいに広い感じだったのにって、思ったんだよ」「よかった~このまま通り過ぎなくて」

珍道中とは、このことである。

それぞれしばらく本や雑貨を眺め、わたしは、長田弘の詩集『世界はうつくしいと』を購入した。

荷物になるので少し迷ったが、ここで手に入れなければこのまま一生手にすることがない類いの本だと思い、鞄に入れることにした。

 

それからふたり「哲学の道」を歩き、夜の祇園へと繰り出したのだった。

「恵文社」です。左が生活館で、右が書店になっています。

何もかもが、洒落ていました。

恵文社近くでランチ。珈琲と定食のお店「つばめ」で。

春巻き定食のみでしたが、これがものすごくおいしかった。「揚げたての春巻き、なかなか食べられないよね」「気合い入れないと作る気しないもんね」などとおしゃべりしつつ。

店内にいくつかある「つばめ」が可愛らしくて、思いのほかリフレッシュしました。

少し歩いてバスに乗って「ホホホ座」へ。あった! と思いきや、こちらは古本屋「ホホホ座」でした。

斜め向かいにネットで見た方の「ホホホ座」が。「なんか違うと思ったんだよ~」とハモるふたり。ヌケぐあいも、息がぴったりです。

そこから、夕暮れの「哲学の道」をただただ歩きました。

八坂神社。お参りして、夜の祇園へ。この日は22,000歩、歩きました。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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