去年、神戸の夫の実家から、「日々是好日」を持ち帰っていた。
「欄間額(らんまがく)」あるいは「扁額(へんがく)」と呼ぶものだそうだ。それを、ようやく部屋に掛けた。正確には、夫が、インパクトドライバーを使い、掛けてくれた。
映画『日日是好日』を観て、初めて知った言葉「日々是好日」。
その後、森下典子の原作エッセイ『日日是好日』を読んだ。副題に”「お茶」が教えてくれた15のしあわせ”とあった。
映画を観て、エッセイを読んだのは、もう7年も前になる。
内容は、忘れてしまったことも多いが、「日日是好日」という言葉だけは、胸にしっかり刻まれていた。
「日々是好日」とは、「どんな日でも、かけがえのない一日である」という禅語からきた言葉だそうだ。
あらためて、映画の言葉を引用しよう。
雨の日には雨を聞く。雪の日には雪を見て、夏には夏の暑さを、冬には身の切れるような寒さを。五感を使って全身でその瞬間を味わう。
今日という日、今という瞬間に、立ち止まる。立ち止まって、今を味わう。
この欄間額を見て、日々思い出せたらいい。

年季の入った欄間額です。何十年も、義母が茶道、華道に使った和室に掛けてありました。直泉山人書とあります。

欄間額を掛けたのをきっかけに、机周りの整理をしました。

旅行中、めくることのなかった正岡子規の句が日々味わえる日めくりカレンダー。

1月1日から10日までで、いちばん好きだった句は。
紀元二千五百五十三年の春
この句を西暦2553年だと勘違いしていましたが、神武天皇即位紀元だと教えてくださった方がいました。調べると、紀元は西暦の660年前に当たるそうです。子規26歳の春、ということになります。松山市のホームページの子規の一生には、その年「3月、大学を退学する。俳句の研究に熱中する」とありました。34歳、病で亡くなった正岡子規。2万5000句の俳句を遺したといいます。

11日から20日には、美しい句が。
寒椿落ちて氷るや手水鉢
正岡子規記念館では、句めくりカレンダーの月ごとに句の人気投票、開催中。

神戸では、いかなごがまだ季節じゃないので、ちりめん山椒の佃煮を買って帰りました。

白いご飯に、おいしい。

夕べの残りのシチューと、和洋折衷な朝餉。これもまた、好日です。

今年も、富士山オンパレード用の写真、撮っています。

今年見たなかでいちばん美しかった28日の富士山。須玉町大豆生田から。
日々富士山を眺めていると、雲がかかったりシルエットすら見えなかったりします。それでも、この風景の向こうに富士山が存在するということを知っている。そんな些細なことに励まされる日もあります。
お義母様のいい額をいただきましたね。
いい言葉です。
でもこうはいかない日もあるのが人生ですね。
黒木華が出た同名の映画もいいですよね。
茶道の映画でした。
ご飯が美味しそう、お茶碗もまた素敵!
私も最近片づけたらいいお椀が見つかって使い始めました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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