年上のご近所さんが、手作りだという花梨ジャムをお裾分けしてくれた。
「奥様が、作られたんですか?」
「いいえ、わたしが作りました。いい花梨が手に入ったので」
と、わざわざ持ってきてくださったご主人。
80代のご夫婦で、田舎での暮しをゆったりとふたりで楽しんでおられる。
ピンク色の瓶の蓋も洒落ていて、花梨の写真入の手作りしたと思われるラベルも貼ってある。
その蓋を開けると、きれいなオレンジ色のジャムが顔を出した。
さっそく、ホットカリンにして飲んでみた。
冷え込んだ日の午前中だったので、カップをしっかり温めてジャムを入れ、薬缶でシュンシュンと沸騰させた湯を注ぐ。
すっきりおいしく、お腹の底がじんわり温まった。優しい甘さがちょうどいい。
花梨は、喉や咳の風邪に効くといわれていることは知っていた。
調べると、喉以外にも疲労回復、美肌、冷え性改善、整腸作用など多々効能があり、「和木瓜(わもっか)」という生薬名もあるという。
そのままでは食べられない木の実を、昔の人は栄養価を見いだし、工夫して摂取していたということか。
それとも甘い香りに、食べたいと思った誰かがいたのか。
寒い時期、食に薬膳的効能を求める気持ちが高まっているような気がする。

洒落た瓶に、パソコンで作ったのかな? 手作りのラベルが貼ってありました。

優しいオレンジ色。いい香りがします。
春に赤い花を咲かせる木瓜(ぼけ)と同じくバラ科ボケ属の植物だそうです。

すっきりしていて、温まります。毎日飲んだら、すぐになくなりそう。

昔のブログを見ていたら、花梨サワーを作ったことがあるのだと思い出しました。

去年は、吟行会の東光寺で花梨をいただいて、車に乗せて香りを楽しみました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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