今年も出ないかと思っていた庭の蕗の薹が、芽を出した。
去年は、まるっきり不作だった。雨が降らず、庭じゅう干上がっていたのは今年も同じで、だからもう出てこないかと思っていたのだった。
大きめのものを、8個収穫した。
ほかにもいろいろ野菜を切って、天麩羅の夕餉にした。
1年ぶりに食べた蕗の薹の天麩羅。ほろ苦さが口のなかいっぱいに広がり、身体の内側からも春を感じることができた。
ところで、天麩羅を揚げるのは久しぶりだった。
天ぷら粉が便利すぎて、さつま芋だけ天麩羅にするというのはたまにしていたが、がっつり何種類もの天麩羅を揚げるのは、数ヶ月ぶりだ。
我が家の天麩羅は、4個ほど揚げて、キッチンペーパーのまま食卓に出し、揚げたてを食べるスタイルだ。次の天麩羅を揚げているあいだに、揚げたてを食べるのである。
なので、天麩羅の日は、キッチンと食卓を何度も往復する。
揚げたてが食べたいからにほかならないが、友人の話を聞けば、そうしている家は少数派らしいと知った。
すべての天麩羅を揚げ、きれいに盛りつけてから食卓に出し、みなで揃って食べる。夕飯に間に合わない家族の分も、先に揚げておく。
わたしの知り合いのなかでの集計だが、そっちの方が多数派だ。
やり方を変えようかと考えたこともあるが、それはそれで、冷めてもカラッと揚がる天麩羅のレシピを習得しなくてはならない。かなり高度で、ちょっとムリだなと思うのである。
それにしても、素材の旨味を存分に楽しめる天婦羅。ほんとうにおいしい。

わりとしっかりした蕾が、顔を出しました。

先が尖っている子もいます。オス、メス、どっちだっけ?

8個、収穫しました。

天麩羅にして。

蕗の薹の天麩羅は、塩で食べるに限ります。

天麩羅の夕餉にしました。

いろいろ揚げて。やっぱり、揚げたてはおいしい。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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