ここに越してきたばかりの頃だろうか。もう20年以上前のことだ。
気に入って購入した3枚の皿がある。それが、どこで、というのが思い出せない。
焼き物を扱うギャラリーで、ひんやりとした佇まいの木造の建物。古民家だったのだろうか。長い坂道を車で登っていった記憶があるが、不確かだ。
だがその皿。仕舞い込んだままにしたりせず、よく使う。
一枚は、刺身を盛るのにちょうどよい長方形で、約23㎝×13㎝。
一枚は、正方形に近く、約12㎝×11㎝。大きめの小皿の体。
一枚は、10㎝角くらいの扇形。こちらも小皿だ。
どれも、分厚く、ずしりと重い。
食洗機などには入れられないが、これが、使いたくなる器たちなのである。
そのギャラリーに一緒に行った夫に聞くと、富士川町だという。
そして、するすると調べてくれた。
陶芸家、岡見周二の作品だった。陶印も、確かに岡見周二のものだ。
行ったのは、「ギャラリーカフェ間・ま」だったらしい。
ふたたび訪ねたいギャラリーが、ひとつ増えた。

20年以上前から使っている、3枚のお皿です。

鰹のお刺身。

ホタルイカの沖漬け。

柚子大根。

お皿の裏に刻まれた陶印。

釉薬がかかっている陶印も。

3枚ともにありました。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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