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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

「ハーモ美術館」で、アンリ・ルソーを観る

松本空港まで、一般道だとおよそ2時間半かかる。中央高速に乗れば、約1時間。その差は大きいが、高速はもう長く運転していないし、自分の実力から危険だと判断した。

ということで1時間半ほど運転して、諏訪湖で休憩をとった。

ずっと行きたいと思っていた「ハーモ美術館」が、途中、まるで寄ってくれと言わんばかりの場所に待っていてくれた。

 

行きたかったのは、原田マハ『楽園のカンヴァス』を読み、画家アンリ・ルソーに惹かれたからだった。そのルソーの絵が「ハーモ美術館」に、全9点、収蔵されているという。

今回、そのなかの『花』『果樹園』『ラ・カルマニョール』などをじっくり観ることができた。

 

ブリキ職人の息子としてフランス郊外の街に生まれたルソー。

通称「ドワニエ・ルソー(税関吏ルソー)」と呼ばれるのは、絵をあきらめ、18歳で軍隊に志願。その後長く、パリの入市税関員として働いていたからだ。日曜画家ともいわれるルソーは、余暇に絵を描き続け、『楽園のカンヴァス』にもあったように、誰でも絵を展示できる「アンデパンダン展」に出品し、ピカソなど著名な画家や作家たちに見出された。

「子供が描いた絵」と揶揄され、生前は評価されなかったルソーの絵。ルソーの、のびのびとした自由な感覚に、時代が追いついていなかったともいわれている。

 

アートに詳しくないわたしだが、展示されていたルソーの絵は、どれも好きだと思った。特に『果樹園』は、引き込まれるように何度も観たのだった。

「ハーモ美術館」外観。

目の前が、諏訪湖です。

入口のホールには、サルヴァドール・ダリ「時のプロフィール」が。

和室には、パブロ・ピカソのモノクロの絵が展示してありました。

2階に上がって、70代で絵を描き始めたというアメリカの女流画家、グランマ・モーゼスのコーナー。ニューヨーク州とヴァーモント州にまたがる田園と、その土地の人々の日常を描いていたそうです。

モーゼスの故郷を訪れたときの様子が、展示してありました。

アンリ・ルソーの部屋。突き当たりの絵が、晩年に描かれたという『花』です。

左の絵『果樹園』。どこにでもありそうな、けれどどこか空想のなかにいるような風景に見入ってしまいました。右がフランス革命時代の踊りロンドを描いた『ラ・カルマニョール』。

迷路のような美術館で、回廊には、マルク・シャガールの詩と線画を組み合わせて、絵本のように展示されていました。下の階には、アンリ・マティスのコーナーが。ピアノの調律中だったので(遠慮なく観てくださいと受付で言われていました)、撮影は控えました。

COMMENT

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  1. hanamomo より:

    グランマ・モーゼスの絵もあるのですか?
    これはいつか行かなきゃ!
    70歳から描き始めた絵、やさしくて大好きです。
    絵って不思議ですね、じっと見ていると自分がその風景に入り込んだような気持になりますよね。

    ルソーも画家としてのスタートは遅かったのですね。
    仕事の合間に描いていたと記憶しています。
    果樹園、ほのぼのとしていい絵ですね。
    私がお米を買いに行く農家も果樹園なので思い出しました。

  2. さえ より:

    >hanamomoさん
    グランマ・モーゼス、お好きなんですね。
    わたしは知らずに行きましたが、素敵な絵だなあと思いました。
    諏訪湖のほとりの美術館です。秋田からは、どうやって行くのでしょう。電車だと「JR中央線下諏訪駅下車」とありますね。
    そうなんです。絵の中に入り込んだような不思議な感覚!
    ルソーは、スタートが遅く66歳で亡くなったので、そして評価されず廃棄された絵も多かったようで、残っているのは数少ないと聞きました。
    『果樹園』いい絵でしょう?
    こちらも、果樹園はいっぱいあります。田舎の風景は、家の雰囲気が違いますが、似通ったところもありますね。

PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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