夫のグループ展は、盛況のうち無事幕を閉じた。
(足を運んでくださった方々、ありがとうございました!)
最終日の午前中、すぐ近くにある「根津美術館」へひとりふらりと出かけた。
企画展の「古美術かぞえうた」には、あまり興味がなかったが、しんとした心持ちで美しいものを見て歩きたい気分だったのである。
表参道は田舎者にはにぎやかすぎたし、この2週間で久しぶりに会う東京の友人たちそれぞれとしゃべり倒し、静けさを求めていた、ということもあったのかもしれない。
入口ホールの展示を眺め、企画展を観て歩き、常設展示「古代中国の青銅器」の展示室へと進んだ。
独特の質感のある青銅で造られた、細かい模様を彫られた酒器や器たちを観て歩くのは、楽しかった。そのちょうど部屋の真ん中辺り。
「双羊尊(そうようそん)」に、目が釘付けになった。
2匹の羊が背中合わせにくっついた姿は、『ドリトル先生』に出てくる”オシツオサレツ”を連想せずにはいられない。
それがまた姿勢正しく、模様も整然と描かれていて、美しいのである。
いったい何に、惹かれるのか。
考えながら庭園を歩き、最後にミュージアムショップを冷やかすと、なんと双羊尊だらけ。双羊尊のハンカチ、葉書、シールなどなど。よくよく見れば、入口で受けとった入場券も、双羊尊だった。
そうか。誰もが惹かれるものだったのか。
そうと知っても、いったい何に惹かれるのか。いまだ考えずにはいられない。
入口に置かれた「月の石舟」。
竹林の道。
本館一階のホールは、吹き抜けになった開放感ある展示室になっていて、ここは撮影可能エリアでした。
3世紀の「弥勒菩薩立像」。彫りの深い顔立ち。ガンダーラ美術だそうです。
8世紀の「十一面観音菩薩立像」(中国)。
6世紀の「如来三尊像」(中国)。
庭園は広く、時間がなくて半分くらいしか歩けませんでした。
こんなんもいました。苔生してる~
池が、川のように細長く伸びていました。
悠々と泳ぐ鯉たち。雨上がりの庭園を歩いて、リフレッシュしました。
ご主人のコラボ展近かったら行ってみたかったな~。
いろいろなものが見られて楽しそうですね。
いい写真ばかりで選ぶのが大変だったでしょうね。
お疲れさまでした。
根津美術館、魅力的ですね。
東京の中にある自然豊かな美術館ですね。
撮影OKの物もあるのですね。
ここもいつの日かと考えている場所です。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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