グループ展「Resonance~山梨のアーティストたち」開催中の表参道「GALLERY STORKS」近くには、「根津美術館」がある。
空き時間に、ふらりとひとり「双羊尊(そうようそん)」に会いに行った。
去年、とても惹かれた常設展示「古代中国の青銅器」のなかにいた羊の頭を2つ持った神前に酒を供える器で、この美術館の顔といってもいい。
企画展は「はじめての古美術鑑賞―写経と墨蹟―」で、わたしには難しかった。
写経は仏教の経典を書写したもの、また禅僧の書である墨蹟の多くは禅の心得が書かれています。
ただただ書き写したものなのだけれど、当然、筆跡は違い、個性があり、時代によっても流行りがあるのか特徴が見られたり、一点一点じっくり見ていけば自分の「推し」が見つかるかも、と美術館は謳っていた。
双羊尊に会ってゆっくり挨拶を交わしてから、霧雨の庭園を歩いた。
この季節も万緑と呼ぶのだろうか。雨のせいもあるだろうが、緑はますます濃くなっている。植物の生命力を強く感じた。
見上げた大樹は「ハクバイ」と札をつけていて、梅の木がこんなに大きく太くなるのかと上枝を仰いだまま目が離せなくなった。大樹は上枝を伸ばし、気持ちよさそうに霧雨を降らす空と対話していた。
ひと息ついて足もとに目を落とすと、梅の実が転がっている。
季節を繰り返してきた白梅の木の、長い年月の営みを思った。
フィトンチッドを浴びられる場所は、東京にも数多くある。

「根津美術館」の入口。誰もが立ち止まって撮影するスポットです。

庭園を歩きました。

もみじが美しかった。大公寺と同じくプロペラをたくさんつけていました。

花を終えたカキツバタ。

見上げた白梅の大樹。

足もとには、梅の実が落ちていました。

地下の入口近くに坐っていた「鉄造菩薩坐像」。

地下では大きなお茶会が開催されていたようで、美しいお着物の女性たちが何十人も歩いていました。

池もいくつもありました。苔玉のような島から若木が伸びていました。

ユズリハの木。若葉がすっかり伸びた時期に古い葉が枯れ落ち、世代交代を続けていくさまは、子孫繁栄の象徴とされ、縁起のよい樹木だといわれているとか。
こんばんは。
ご主人の展覧会で東京なのですね。
根津美術館は何度も近くに行きながらまだ行ったことがない美術館です。
所蔵しているものを鑑賞するのが美術館や博物館の役割でしょうが、この美術館は特に御庭や建物が素晴らしいですね。
霧雨で蒸し暑かったかもしれませんが、緑は濃く、美しかったことでしょう。
大都会 東京ですが、緑が多く風情ある道が多いのも東京ですね。

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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