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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

「深川江戸資料館」

先週東京で、「深川江戸資料館」を訪ねた。江戸時代の深川の町並みを実物大で再現した施設だ。

これが、おもしろかった。

当時の街並みを歩けるおもしろさはもちろんのこと、細かいところまで再現してあるのだ。

 

八百屋には、当時並んでいたと思われる野菜が並んでいて、出入口には「門守」という紙のお札が貼られている。

米屋は、この長屋の大家で、鶏を飼っている。

「大店(おおだな)」と呼ばれる肥料や油を扱う問屋がいちばん羽振りがよく建物も立派。

それだけではなく、住んでいる人間の名前、性別、年齢、職業などもきちんと設定してあった。

「棒手振(ぼてふり)」と呼ばれる浅蜊のむき身を天秤棒でかついで売る20代の政助の部屋は、まだ貧乏で畳を敷くこともできずむしろを敷いている。

その隣には、小さな子供と3人暮らしの夫婦。子供がすくすく育つよう、箪笥の上にはおもちゃのようなお守りのようなものがあり、畳は敷いている。

「木挽(こびき)職人」の部屋には、商売道具の大きなのこぎり「大鋸(おおが)」が掛けられている。

2軒並んだ船宿は、「升田屋」は40代の夫婦が心づくしの料理を出す庶民的な店で、「相模屋」は30代の夫婦が元気に商いをする人気店。どちらも、10代の若い女中が働いている。

 

町を再現してあることもおもしろいが、こうしてキャラクターが見えてくることでますます興味深く思えて、楽しく歩くことができた。

それも、そんなこんなを江戸のはっぴを着たスタッフが、歩く路地歩く路地に何人かいて、ていねいに説明してくれたからこそだ。

外国人観光客も大勢来ていたけど、さぞ楽しかったことだろう。

「深川江戸資料館」入口。

コンパクトに江戸の町を再現してありました。屋根の上の猫も、動いて鳴くの。

入ってすぐのところには、八百屋さん。葉っぱの1/2くらいの小さな大根が。大根の原種、この近隣で採れた深川大根だそうです。

すぐ裏には、「棒手振(ぼてふり)」の政助の部屋が。

20代の政助は、貧乏で独り暮らし。畳を敷くお金もまだないのだとか。

こちらは、三味線のお師匠さんの部屋。未亡人で、読み書きやお裁縫も教えているそうです。こぎれいにしていますね。曰くありげで、思わず想像を巡らせてしまいます。

木場の「木挽職人」の大吉の部屋。妻とふたり暮らし。材木を作る仕事が、盛んで儲かったといいます。

長屋の一角には、井戸と厠(かわや)が。ここで皿を洗ったり、洗濯したり。トイレは、戸が半分しかなくて誰が入っているのか見えてしまいます。女性が集う場所だけに、防犯のため、わざわざそうしていたとか。

2軒並んだ川沿いの船宿。

40代の夫婦が営む「升田屋」と、30代の夫婦の「相模屋」。キャラクターが見えてきて楽しい。

「升田屋」の台所。

台所の奥の部屋。そろばんと帳簿? 2階にお客さんが泊まったのかな。

船宿の前の隅田川。15分で1日を表現していて、夜になったり夜が明けたりします。

川沿いの「火の見櫓」。天麩羅屋さんやお蕎麦屋さんの屋台もありました。

路地も、夕暮れです。あれ? 夜明けかな。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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