庭の山椒の葉で、木の芽味噌を作った。
ブログのお友達ユミさんが作っているのを見て、やってみようと思い立った。今なら木の芽はとり放題だ。
今年は筍がなかなか手に入らなかったけれど、思いがけずご近所さんにいただいたので背中を押されるように作り始めた。
木の芽味噌といえば筍。
筍の木の芽和え。筍の木の芽焼き。
春のゴールデンコンビだ。
木の芽を30枚ほど収穫し、茎から葉をとる。それから包丁で刻み、すり鉢でする。
その過程で発見があった。
鼻腔をくすぐる山椒のツンとした香りが、刻み始めると蒸せるような草臭さに変わった。すりこぎですっているあいだも山椒の香といいうよりは草の香だった。
玉葱のように涙が出たり目が痛くなることもない。
すりこぎをごりごりといわせながら、森のなかにいるような感覚に包まれた。
そして食べてみて、ふたたび驚く。
草臭さはまったくなく、山椒の風味が食卓に香る。
料理は、発見の連続だ。
西京白味噌120gに、木の芽30枚というレシピでした。
茎をとって刻んでからすり潰します。
あらかじめ作っておいた玉味噌とすり合わせてできあがり。
まず味噌に卵黄1個をよく混ぜ、酒、みりん大さじ2、砂糖小さじ2、薄口醤油小さじ1を加え火にかけます。最初の味噌の硬さくらいになるまで練って冷ましておきました。
筍の木の芽味噌和え。
筍の木の芽焼き。
いただいた筍で、今年も筍ご飯が食べられました。茹でたのをいただいたので楽ちんでした。春の悦び。
木の芽味噌、作ったのも初めてでしたが、卵黄を入れる玉味噌なんてのも初めて聞いたくらいです。
でもお味噌のコクと木の芽の香りが相まって、ほんとに美味しかったですよね。
さえさん家のすりこぎとすり鉢、とっても素敵ですね。
私は100均の小さなすり鉢しかなかったので、中くらいのを木の芽味噌の為にわざわざ買いに行ったんですよ。
大きいすり鉢は、婿が蛸のぬめりを取るのに欲しいって言われて、あげたんでした。
山椒の木、鉢植えでやっぱり買おうかな?
リンクもありがとうございました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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