梨をいただいた。徳島の、大きく立派な瑞々しい梨である。
「梨」は、秋の植物の季語。「有りの実」というおもしろい傍題があると、去年もとりあげていた。傍題はほかに、ほぼ品種だ。「長十郎」「二十世紀」「幸水」「豊水」「ラ・フランス」など。
梨を剝く一日(ひとひ)涼しく生きむため 小倉涌史
共感する句。梨を剝くひととき、梨を頬張る瞬間、残暑のなか求めていた涼を感じる。
ずっしりと水の重さの梨を剝く 永六輔
かねてから、梨の魅力は水分だと思ってきた。これも、思わずうなずく句だ。
薄く薄く梨の皮剝くあきらめよ 神野紗希
「梨の皮は貧乏人に剝かせろ」と、よく亡くなった父が言っていた。父は、薄く上手に皮を剝いた。貧乏人とは自分を揶揄しての台詞だ。そんなことを思い出した句。父も、何かをあきらめていたのか。たぶんそうだろう。何もあきらめずに生きている人など、いないのだから。
さりさりと梨剝くゆびに朝匂ふ 清水 昶
遠景で梨を剝いている姿から、一気に近景の指へとクローズアップされる。そして、「朝匂ふ」。朝の情景であることと、その匂いが追いかけてくる。「さりさりと」のオノマトペも、涼しげ。
いただいた梨は13個もあり、ご近所にお裾分けして、毎日剝いては食べている。梨の句は、なかなか詠めないが。

大きな梨!

薄く長く剝く挑戦をしてみましたが、最後のところで切れてしまいました。

きれいな梨です。

1個剝くと、お皿がいっぱいになります。

瑞々しい。
私も昨日梨を買いました。
小さいのが6個入って498円、安いでしょう。
秋田の男鹿半島がある男鹿(おが)は梨の産地です。
さりさりという擬音語、いいですね。
お父様のエピソードもいいなあ~。
梨の皮はうすく剝いたほうが美味しいのですね。
やってみよう♬

随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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