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はりねずみが眠るとき

昼寝をしながら本を読み、ビールを空けて料理する日々

3年ぶりの『「型」で学ぶはじめての俳句ドリル』

3年前、俳句講座に通い始めた頃に買った俳句ドリルが、積ん読のなかにあった。読んだ覚えはあるが、再読熟読してみることにした。

 

ブログを読み返せば、案外きちんと読んでいるのだが、もはや記憶は霧のなか。「蟇派」「蛙派」診断で、自分は「蛙派」だったが、3年が経ち詠む句は「蟇派」寄りになっている気もする。3年間俳句に触れた変化が、自分でもおもしろく感じられた。

 

冒頭から熟読し、3年前の記事の次の部分の「やってみよう」を試してみる。

「○○○○や雪積む上の夜の雨」の「○○○○」に言葉を当てはめてみようとレッスンだ。もとの句は、こちら。

下京や雪積む上の夜の雨  凡兆

「雪積む上の夜の雨」は、降る雪が積もっていて、夜になりその雪が雨となり、冷たいながらしっとりした情緒がある風景。「下京」は、京でも商家の多い地域。

「雪積む上の夜」と「下京」が結びつくと、雪が雨になる寒さの緩みと商家の燈火の情景とがあいまって、蕪村の「夜色楼台図」のような、ぬくもりのある風情が感じられます。

「○○○○」には無数の言葉が当てはまるが、そうした情景を生み出す「下京」は、カジノのルーレットに例えれば、ピンポイントで大当たりした言葉だとある。

0から36までの数字の書いてある円盤を回し、玉がどの数字の上に止まるかを賭けるギャンブルです。奇数や偶数、赤や黒に賭けると賞金は二倍ですが、ピンポイントの数字に賭けて的中すると賞金は三十六倍です。(中略)「下京や」はものすごく倍率の高い賭に勝ったようなものだと思います。

「ふるさとや」→無難。間口が広すぎ、倍率二倍程度。

「酒酌むや」→景が具体的になり、配当が上がる。

「門前や」→場所が見え、同じく景が具体的に。配当が上がる。

などと分析、解析している。「下京や」は、倍率が高い分、失敗すると配当なしになる可能性も指摘。「ふるさとや」から「酒酌むや」に連想が飛び、具体的になった先に「下京や」へ行き着く広がりなど、チーム裾野(俳句初心者)へピンポイントへ近づく流れをアドバイスしてくれてもいる。

 

「蕎麦打つや」「桟橋や」「針山や」

と、考えに考えて言葉を置いてみるにはみたけれど。

再読は、先へと続く。

俳句の楽しさを提唱している夏井いつきと、写生派の俳人、今年度のNHK俳句の選者、岸本尚毅の掛け合い問答で、ぐいぐい読めました。

俳句を詠む人はご存じだと思いますが、チーム裾野とは。

俳句が、百年後も富士山のように高くて美しい山であり続けるために必要なのは、豊かで広い裾野だ。自分に俳句なんてできないと思っている人、俳句にちょっと興味を持ち始めている人たちを勝手に「チーム裾野」と名付け、コツコツと俳句の種をまき続けてきました。

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PROFILE

プロフィール
水月

随筆屋。

Webライター。

1962年東京生まれ。

2000年に山梨県北杜市に移住。

2012年から随筆をかき始める。

妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。



『地球の歩き方』北杜・山梨ブログ特派員

 

*このサイトの文章および写真を、無断で使用することを禁じます。

 

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