最初に、テロップが映し出される。
4,000万円の借金から逃げまわる初老の男。
彼に残されたのは、
水色のワゴン車、
なけなしの50万円、
そして、11歳年下の癌を患う妻。
これは、実話に基づいている。
〈story〉
「おっさん」と11歳年下の妻に呼ばれる久典は、その妻とふたり職を探しながらワゴン車で日本各地をさまよう。末期癌の妻の病状は次第に悪化していくが、彼女は病院にいくことを拒み続けた。
1999年に、保護責任者遺棄致死の罪で逮捕された男性(実名)の手記を映画化。
272日間、約6,000㎞に及ぶ死を見つめつつ寄り添う夫婦の旅路を描いている。
〈cast〉
清水久典【三浦友和】バブル崩壊で工場経営が傾き多額の借金を背負う。必死に職を探している。
清水ひとみ【石田ゆり子】久典の妻。自分の死が近づいていると知りつつ夫に寄り添う。
予告編には、こうある。
二人でいたことが、なぜ罪になるのですか?
追いかけてくる借金から逃げるように旅に出たふたり。
けれど、探しても探しても見つからない仕事。だいじょうぶだと言い聞かせながらも悪化していくひとみの癌。
ふたりはもう、どこへ向かうこともできなかった。
それでも旅を続けたのは、きっとどこかに、行きたかったのだ。きっとどこかに、安らげる場所があると人は思ってしまうのだろう。
2011年に公開された映画です。Amazonプライムで観ました。
石田ゆり子の魅力全開でした。
こんにちわ
この映画、以前wowowで観ました。
せつなくて、考えさせられる映画でしたね。石田ゆり子が、ずいぶん老けた感じの役柄でしたが、それでもやはり清々しさがありました。
余命わずかしかないとわかったら、私も旅に出るかもしれない・・・と思いました。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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