いつも使うJR中央線韮崎駅のホームから、真っ白い観音様が見える。
観音様は高台に立ち、やわらかな微笑みをたずさえ富士山の方を見ておられる。
もう何年も、いや20年以上そのお姿を見てきたが、どこかのお寺の観音様なのか、どんな由来があるのか知らなかった。
「行ってみようか」
突如思い立ち、駅から車を走らせると、ものの5分で到着した。
観音様の足もとには「平和観音」とかかれていた。どこそこのお寺に属するものではなく、韮崎市が市民の平和を願い、わたしが生まれた前の年に建立されたとある。
白く美しい観音様は、ただただ人々の穏やかな日常を願い、見守ってくださっているのだった。
その願いは、真っ白なお姿と重なるほどにシンプルだ。観音様を見上げるとしんと暖かな気持ちになり、思わず手を合わせていた。
知ろうとすることで、向こうから近づいてきてくれるものは多い。
知ろうとしなければ、遠く離れているだけだ。
観音様も、わたしの胸のなかで白く暖かな光を放つ近しい存在となった。
韮崎駅からは、富士山も八ヶ岳も見えます。
そして、アメリカヤも観音様も。
初めて足もとに立ち、見上げてみました。美しいです。
☆『地球の歩き方』北杜・山梨特派員ブログ、更新しました。
こんにちわ
韮崎と言えば、中田英寿さんを思い出すのですが、ここが駅ですか。
富士山が見えるのですね。それに、八ヶ岳も・・。
ホームに立って、富士山が見れるなんて、素敵ですね!
11月に富士山を見てから、こんな冬の晴れた日は、きれいだろうなあって今でも思い出します。
雪のかぶり方がやっぱり全然違っていますね。
「アメリカヤ」素敵なカフェですね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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