年末、父を見送ったことをかいた記事に、小学生の頃の自分の写真を載せたのだが、上の娘を知る人は一様に言った。
「そっくりだね。っていうか、そのまんま」
娘自身も、言う。
「あたしだ」
娘はすでに30歳なので写真のままというわけではないが、いやいや、本人のわたしが見ても、弟が写っていなかったら娘の写真だと思いこみそうなそっくり具合である。
驚いたのは、自分が娘と似ていたという自覚がまったくなかったことだ。
娘の小学生時代は、可愛らしいものが好きな女の子女の子した少女だったというイメージだが、わたし自身は鉛筆のように細く、学年一のチビで、近隣の男子たちと野山を駆けまわっていた。このワンピースの写真は珍しいショットだと言える。
だから、顔が似ていないと思いこんでいたということにはならないが、自分のなかで作り上げたイメージとまるで違っていたからこそ、驚いたのだろう。
友人からプレゼントしてもらった『3年の星占い~水瓶座』を楽しんで読んでいるのだが、そこにこんな記述があった。
本当は似合わないし好きでもない色を「これが自分に似合う色だ」と思い込んでいる人がいます。
親から「お前にはなんのとりえもない」と言われ続け、そう信じてしまった人もいます。
人にほめられた、注目された「成功体験」がスリコミのようになり、本当はやりたくないことを「自分の使命だ」と感じて、やり続けている人もいます。
逆に「こんなことをしたら怒られるのでは、嫌われるのでは」と恐れるあまり、本当はどんどんやっていいことを、ずっとガマンしている人もいます。
人は、そんな思いこみを「自分」にゴテゴテくっつけて生きているのだと、続いていた。くっつけなくてもいいものを、くっつけてしまっているのだと。
写真の頃の自分と、今の自分。どちらが「なりたい自分」なのかを考えることには、あまり意味を見いだせない。
くっついているいらないものを取り払い、なりたい自分になることが2021年の目標だ。
この写真です。自分では、娘とそっくりな顔をしていたなんて驚きの新事実でした。
読んでいるのは、右の3年の星占いの本です。水瓶座は、大きな転機を迎えるらしいです。
こんばんわ
娘さんに、よく似ておられるのですね。
理知的なお顔立ちの女の子だなあと、思って以前も拝見していました。
「なりたい自分」になりたいけれど、なかなかなれない・・ジレンマ。
いくつになっても、それは永遠のテーマのような気がしますね。
親に言われたことの呪縛は、大いにあると思います。
人様に褒められたことも、どんな些細な事も「嬉しさ」として、残っていますね。
さえさんの2021年の目標「なりたい自分」になる。
素敵です!私も、そうありたいです。少しでも近づけるように、頑張りたいなあ。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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