夫に呼ばれ、窓の外を見ると、森によく太ったオスのキジがいた。
このところ、車で走っているときにもよく見かける。
美しいオスが横切ったかと思ったら、ジミーで小柄のメスがそのあとを追うように走り、続いて子供たち3羽ほどがあとを追うのが、平均的なパターンだ。
子育ての季節なのだろうか。
キジの鳴き声は「ケーンケーン」という擬音を使われるのが常だが、文字にした「ケーン」よりも実際には高音だ。
ちょうどNHKの朝ドラ『おかえりモネ』で「ケンケン」と「カンカン」との中間の音を繰り返すBGMが使われていて、そのたびわたしは反応してしまう。
「あれ? キジが鳴いてる」と。
『トリノトリビア』を開くと、キジのページは意外にも1ページしかなかった。タイトルは、これ。
キジが国鳥に選ばれたのは桃太郎のおかげ
「キジって国鳥だったのか」
と、まず足りない知識はそこからだったけれど。
1947年、日本鳥学会において国鳥選定の議論が行われました。平和の象徴ハト、高く舞い上がるヒバリなどを引き離し、ヤマドリとキジの一騎打ちの様相を呈します。
果たして軍配はキジに上がったのだが、その理由とは。
一年中観察でき、優美で、おいしい。
しかしそれは、ヤマドリも同じこと。
勝敗を分けたのは、桃太郎効果によるキジのなじみ深さです。鬼退治というリスクと引き換えにキジが得たのは、わずか団子ひとつ。現代では許されないブラックバイトのおかげでキジは日本代表となり、1984年には1万円札の図柄にまで登りつめました。
なるほどー。
それにしても桃太郎はなぜヤマドリではなくキジを選んだのだろう。ヤマドリは見たことがないが、大きさ立派さは、キジに引けをとらないらしい。
「ケーン(カーン)」という甲高い鳴き声が、鬼に有効だと思ったのだろうか。
美しい鳥ですね。
あ、向こう向いちゃった。
餌を探しているんでしょうか。
御馴染み『トリノトリビア』を開いて。
キジのページは、ここだけでした。
こんばんは。
雉は国鳥だったのですね。
全く知りませんでした。
岡山県の鳥は、雉と知っていましたが
県内では、一度しか見たことがありません。
以前は30年以上、県民投票一位でホトトギスが県鳥だったのに
解任劇?があり
1994年に再び県民投票が行われて新しく選出されたのが、現在のキジです。
解任の理由は、ホトトギスは他の鳥の巣に卵を産み、子育てをその巣の鳥に任せてしまいます。
更に巣に元々あった卵を一つ除去する習慣もあるので
人間目線では、ずる賢く見え、県のシンボルとして相応しくないと判断されたそうです。
ホトトギスにとっては、勝手に県鳥にされ
勝手にふさわしくないと判断され
たまったもんじゃないでしょうね。
随筆屋。
Webライター。
1962年東京生まれ。
2000年に山梨県北杜市に移住。
2012年から随筆をかき始める。
妻であり、母であり、主婦であること、ひとりの人であることを大切にし、毎日のなかにある些細な出来事に、様々な方向から光をあて、言葉を紡いでいきたいと思っています。
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